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2019.05.01

100年企業を目指して〜昭和、平成を超え、令和を迎えて

皆さんこんにちは、井之上喬です。
この超大型GWをどのようにお過ごしでしょうか。新しい「令和」の時代を迎え、私は来し方行く末を考えるよい機会にしたいと思っています。

今後の50年

私の経営する会社(井之上パブリックリレーションズ)は、昭和、平成を超え、令和を迎えて来年7月には創業50周年を祝うことになります。

国税庁の「企業生存率」調査によると、5年で14.8%、10年で6.3%、20年で0.4%、30年で0.021%といわれています。

50年続く企業は、数10万企業のうち1社が生存できるかどうかの稀有な数字となるのではないかと推計されますが、今考えると、23才で起業し、ひたすら前だけをみてがむしゃらに歩んできた50年でした。

来年2020年からは100年企業を目指し、国内PRの世界では未知となる領域に踏み込むことになります。

野村総合研究所によれば、10〜20年後、国内労働人口の49%に当たる職業が人工知能(AI)ロボットで代替される可能性が高いと試算されているといいます。

周知のとおりハイパー・グローバリゼーションにより地球規模で大変革の波が押し寄せて、どの企業も次の50年に生き残れる保証は何もありません。

生き残るためには時代の潮目を読み切った大胆、かつ繊細な経営戦略や事業戦略が不可欠となります。

変わらぬミッションステートメント

当社は創業以来、「1)パブリック・リレーションズ(PR)を通し、平和で希望のある社会づくりをめざすこと」をミッションステートメントのベースにしてきました。

時代の変化と私自身の成長とともに新たに、「2)顧客に対し双方向性コミュニケーション自己修正能力をベースにした、質の高いコンサルティング・サービスを提供すること」、そして「3)高い専門性と倫理性を備えた創造性豊かな国際人を育成し、パブリック・リレーションズの専門家として自己実現可能な職場環境を提供すること」を加え経営がぶれのないように順守してきました。

次の50年に向けてもこの姿勢を貫いて参りたいと考えています。

一方で、私がライフワークとしている日本社会にパブリック・リレーションズを根づかせるため、また、グローバル人材を育成していくため幼児から中・高生、大学生、そして社会人と一貫した教育システムを構築していくことに注力したいと思っています。

私は、2004年に早稲田大学でグローバル社会における次世代のリーダー育成を目的に教鞭を執って以来、京都大学経営管理大学院、国際教養大学などでパブリック・リレーションズ講座の導入を図ってきました。今年からストライプインターナショナル社の協力を得て、九州大学でも新たに提供講座を始めるなど、全国の拠点大学への一日も早い導入を考えています。

そしてこうした経験を通して、パブリック・リレーションズを身につけるには、大学や大学院からでは間に合わない。3歳児で人格が決まるといわれている、幼児期から教育を始めるのが望ましいことだと考えるに至りました。

昨年7月にはグループ会社で教育活動とパブリック・リレーションズの普及を事業とする日本パブリックリレーションズ研究所(JPRI)からきずな(絆)絵本シリーズ第1弾『なかなおり』(NAKANAORI)を発刊。このGM明けには中等教育向けの教材(テキストと指導要綱)『パブリック・リレーションズ for School』が発刊され、いくつかの教育機関で実証研究が行われます。

創業50周年という大きな節目を前にこうしたパブリック・リレーションズの普及と教育活動を通して、マルチステークホルダーとのリレーションシップ・マネジメントをコアとするパブリック・リレーションズ(PR)の概念の共通プラットフォーム化を考えています。

令和の始まりとなるこの日に、この世紀が輝かしいものとなるよう心を新たに、自らの目標を再確認し邁進して参りたいと思います。

 

令和元年5月1日
井之上 喬

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