アカデミック活動

2018.08.01

きずな(絆)絵本シリーズ第1弾 『なかなおり』を発刊〜グローバル社会を生きる力を育む絵本

皆さんこんにちは、井之上喬です。

異例のコースを辿り東から西に日本列島を横断し、各地に大きな被害をもたらした逆走台風12号。被災を受けた皆さまに心よりお見舞い申し上げます。

7月23日、埼玉県熊谷市では国内の観測史上最高を5年ぶりに更新する41.1度を記録する酷暑となった。同日、東京都青梅市で40.3度を記録し、都内で40度以上はこれも観測史上初とのこと。

猛暑のなか24日には、私が経営する会社(井之上パブリックリレーションズ)のグループ会社で教育活動とパブリック・リレーションズの普及を事業とする日本パブリックリレーションズ研究所(JPRI)が、きずな(絆)絵本シリーズ第1弾『なかなおり』(NAKANAORI)の「出版を祝う会」を催しました。

絵本監修者として挨拶する筆者(写真右上矢印)

日本パブリックリレーションズ研究所(本部:新宿区四谷)は、2004年に設立した会社で私が所長を務めています。

「出版を祝う会」

当日は、幼児教育から初等・中等・高等教育でそれぞれ教壇に立つ先生方、教育関連事業者、ジャーナリスト、ビジネス界で活躍中の方々約100名の出席者が会場を埋め、盛況な集いとなりました。

写真左から発起人代表の大竹美喜さん(アフラック創業者、公益財団法人国際科学振興財団会長)、祝辞を述べる来賓の神津里季生さん(日本労働組合総連合会会長)とゾマホンD.C.ルフィンさん(IFE国際財団理事、前駐日ペナン共和国大使)

『なかなおり』には、パブリック・リレーションズ(PR)に欠くことのできない目的達成のための3つの要素「倫理観(相手をおもいやる)」、「双方向性コミュニケーション(お互い話し合う)」、「自己修正(間違っていたらなおす)」のエッセンスが詰まっています。

この3つを学ぶことで、友達とケンカをしても、仲直りできるようになり、さらに大人になってからも、学校や職場、国内や海外で出会う様々な人々と協力して目標を達成できるコミュニケーションの基礎力を育みます。

絵本を読み、絵本にでてくる「なかなおりのうた」を覚えることで、21世紀を生きるお子さんが、世界中の人々と仲良しになるためのスキルを学ぶことのできる、今までにない、新しい教育の絵本です。

創作を担当した「カピリナ」は、1975年生まれの私の教え子でもある加藤志異さんと1976年生まれの古沢たつおさんの絵本作家二人によるユニット。加藤さんが物語を、古沢さんが絵を担当しました。カピリナはハワイ語で、きずなを意味するそうです。

パブリック・リレーションズ学習は3歳児から

私は、2004年に早稲田大学でグローバル社会における次世代のリーダー育成を目的に教鞭を執って以来、京都大学経営管理大学院、国際教養大学などパブリック・リレーションズ講座の導入を図り、他大学へも拡大しています。

こうした経験を通してパブリック・リレーションズを身につけるには、大学や大学院からでは間に合わない。3歳児で人格が決まるといわれ、この時期から幼児教育を始めるのが望ましいことだと考えています。

きずな(絆)絵本シリーズは、今後継続的に作品を発表していく計画です。このため専用ホームページ https://kizuna-ehon.com も作成しました。第1弾『なかなおり』の詳細や『なかなおり』の楽しい歌声や踊りの映像を視聴することができます。

また今後、日本だけでなく「NAKANAORI」を世界語にするために、英語、中国語、ロシア語、スペイン語などでの現地語出版も準備しています。
並行して中等教育向けの教材開発(テキストと指導要綱)を進め、早い時期にいくつかの教育機関で実証研究を行う計画です。

こうした幼児から社会人まで一貫したパブリック・リレーションズの普及、教育活動を通して、子供たちの世界で「NAKANAORI」が世界語となること。そして、「個」の確立された次世代リーダーが数多く世界から輩出されることを期待しています。

参加者の集合写真(下段中央が筆者)

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