アカデミック活動

2018.07.13

変化の速度に驚くばかり〜中国最大級国有企業との業務提携

皆さんこんにちは、井之上喬です。

西日本各地に甚大な被害を与えた記録的な豪雨で被災された皆さまに心よりお見舞い申し上げます。

私は先月(6月20日?23日)、私の会社(井之上パブリックリレーションズ、以下井之上PR)の幹部4名と一緒に中国を訪問しました。

1年2か月ぶりに訪れた北京でまず実感したのは、大気に特有のにおいもなく、着実に空気がきれいになっているということでした。街を走るバイクはすべて、電池で動く電動バイクが義務付けられ、スマホのアプリでレンタルするシェア自転車が、通りのあちこちにありました。中国の変化のスピードはすさまじく早いとあらためて感じました。

今回中国訪問の目的は2つあり、ひとつは昨年6月に客座教授(客員教授)に就任した中国伝媒大学(コミュニケーション大学)への訪問でした。もうひとつは、中国最大級国有企業中信国安グループPR広告部署と業務提携です。

■中国伝媒大学を訪問
昨年6月に客座教授(客員教授)に就任した中国伝媒大学(コミュニケーション大学)を初めて訪問しました。

中国伝媒大学は、中国の新聞、放送、映画をはじめ、メディアに関する最高レベルの大学です。学生数はおよそ1万5000人。テレビ新聞学院をはじめメディア関連の多くの学部が設置されていて、これまでに多くの記者、編集者、アナウンサー、脚本家、放送技術者等を育成しています。また、日本のNHKをはじめ海外からの留学生を受け入れています。
広告学院はその学部の一つで、広告・宣伝、プロモーション、映画・演劇、ツーリズムといった幅広い分野が研究対象となっていて、その中でパブリック・リレーショズの役割に関心が集まっているということでした。

訪問した6月20日はちょうど卒業式の当日で、広大なキャンパスを歩いてみると、学生たちが思い思いの卒業パフォーマンスを繰り広げていました。学生たちから受けた雰囲気はこれまで私が想像していたよりも、自由で、ひとりひとりが個性豊かに大学生活を楽しんでいる姿が見られ、とても印象的でした(写真1)。

去年の客座教授就任にあたっては、メールで連絡をいただいたのですが、今回の訪問で、中国伝媒大学広告学院の張副主任から、正式な「客座教授任命書」が直接、授与されました(写真2)。

今回は卒業シーズンのため実現できませんでしたが、今年1月に中国の東方出版社から私の著書「パブリックリレーションズ(第2版)」の中国語版が出版された機会でもあり、次回の訪問ではぜひ伝媒大学でパブリック・リレーションズの講義をおこなって、学生たちとの意見交換ができればと考えています。

■目的は日中間の最適なビジネスマッチング
井之上PRは中国最大級国有企業中信国安グループPR広告部署(本社:中国北京、以下中信国安)との間で、中国市場へ参入を目指す企業の最適なビジネスマッチングのコンサルティング強化を目的にMOU(了解覚書)を現地で締結しました。

中信国安は、中国国務院直轄で中国最大級の金融コングロマリットである中国中信グループ傘下の一員。中信国安グループは1987年に創設され、業務領域は、情報産業、衛星通信、ネットワークシステム、電気通信付加価値サービス、不動産ディベロッパー、ハイテク、エネルギーなどを含め、中信グループ傘下の最大級の総合実業企業集団です。

一方、井之上PRは、2017年からは、特に中国市場をターゲットに新規事業開発部を設置し、中国市場に進出、または進出を計画している日本のベンチャー企業や日本市場に関心を持つ中国大手企業を対象にPRコンサルティングサービスを提供してきました。

今回の提携を契機に両社のパブリック・リレーションズ(PR)分野での知見を統合し、両国の市場ニーズと顧客ニーズの最適なマッチングを図り、当面は新たに中国市場へ参入を目指す企業向けにコンサルティングとパブリック・リレーションズサービスを提供していきます。

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