Profile

プロフィール

自己紹介:井之上 喬(Takashi Inoue)

1944年11月20日生まれ。都立立川高校、早稲田大学第一商学部卒。同大学大学院公共経営研究科博士後期課程修了。博士(公共経営)

旧満州・大連市で生まれる。父は内務官僚で大連市副市長を務めていた井之上理吉(のちに弁護士)で、戦後内地に引き揚げ後、高松市の小学校を皮切りに、広島、福岡と役人の父の転勤に伴い転校。小学5年の夏には6か所目の学校となる新宿区立戸山小学校に転校する。 
区立西戸山中学校を経て家族が三鷹市に転居するのを機に都立立川高校に入学。高校時代は、水泳部に所属し、種目はフリースタイルと個人メドレー。オリンピック選手を目指し早大稲泳会のプールに通うもクロール泳法改造で挫折。インターハイ関東大会出場。

大学在学中は、ナレオハワイアンズに所属し、プレイングマネジャーとしてビブラフォーンを担当。全国120都市を演奏旅行で訪れた。

1968年に早稲田大学卒業後、日本楽器製造株式会社(現ヤマハ株式会社)に入社。1970年に(株)井之上パブリックリレーションズを設立。以来、70年代後半から米ハイテクベンチャー、インテルやアップルをはじめとして内外の企業・政府機関・団体に対し、M&A、選挙キャンペーン、危機管理、IR、CSRなど広範なPRコンサルテーション業務を手がける。 
80年代初頭には、太平洋電気通信協議会(PTC:本部ホノルル)の設立に関与。1985年通産省依託・三菱総合研究所受託による大型通信衛星導入のための事前調査を行う「越境情報流通諮問委員会」のヒアリング・ゲストとなる。また激化する日米経済摩擦の中、米国半導体工業会(SIA)のPRコンサルタントを受任するなど、日本の通信市場開放や日米半導体摩擦解消、国内自動車部品市場の規制緩和に貢献。 90年には外務省主催の緊急会議「海外コミュニケーションに関する合同会議」(協力:経済4団体)に日本PR協会理事・国際委員長として業界を代表し招聘され出席。 
また、80年代から90年代にかけて、国際PR協会(IPRA)の日本代表理事や本部役員(Board Member)として広く世界にネットワークを構築し、海外で悪化する日本のイメージの回復に努める。1988年メルボルンで開催された国際PR協会(IPRA)世界大会で講演し、真珠湾奇襲攻撃は日本政府による宣戦布告書手交手続きミスであったことを公式の場で明らかにした。

1997年、自動車部品の規制緩和プログラムでは日本は勿論、アジアのPR会社として初めてIPRA(本部ロンドン)からゴールデン・ワールド・アワード(GWA)最優秀グランプリをヘルシンキで催されたIPRA世界大会の際に授与される。

2004年、パブリック・リレーションズの研究と普及のために日本パブリックリレーションズ研究所を設立。

また国際会議やペンシルバニア大学ウオートンスクール、東京大学大学院など世界のさまざまな大学・機関で講演を行っている。

これまでの実務経験を次世代に引き継ぎ、欧米先進国に後れを取るパブリック・リレーションズの国内普及と次世代の人材育成のために、2004年早稲田大学の「オープン教育センター(学際講座提供:現グローバルエデュケーションセンター)」で本格的なPRの講座として「パブリックリレーションズ論:次世代のリーダーのために」の講義を始める(これまで、2000名を超える受講生を輩出。現在も継続)。また同様に早稲田大学大学院商学研究科(MBA)(客員教授 2005-2007)、同大学院公共経営研究科(講師 2009-2012)でも「パブリックリレーションズ論」の教鞭を執る。2012年より、京都大学経営管理大学院で複数の授業で「パブリックリレーションズ論」の講義を担当。

パブリック・リレーションズを日本に本格的に導入するために、早稲田大学大学院公共経営研究科後期博士課程(2006-2009)を終了し、2009年博士号を取得。アカデミアとしての研究テーマは自己修正モデルで、パブリック・リレーションズが目的(目標)を最短距離で達成する手法で、「倫理」「双方向コミュニケーション」「自己修正」が統合して初めて有効となることを提示している。 博論テーマは「パブリック・リレーションズにおける自己修正モデル(SCM)に関する研究:自己修正行為における変容の考察と事例検証」。

2012年、急速に進むグローバリゼーションの中で、人材育成を目的とする「グローバルビジネス学会」を京都大学大学院 小林潔司教授、アメリカンファミリー生命保険会社 大竹美喜創業者兼最高顧問らと設立し、それぞれ理事長、会長(現在は丹羽宇一郎氏)、副会長に就任。自身の専門分野のパブリック・リレーションズがステークホルダーに対するリレーションシップ・マネジメントであるとし、多様性を抱合するグローバルビジネスの基盤であることを提唱している。

 

主な講演・講義・発表

業界・団体・一般ビジネス

1988年5月 
第 11 回国際パブリック・リレーションズ協会世界会議( 11th IPRA World Congress )講演 “Cross Cultural Communication-A Japanese Viewpoint” (日本人から見た異文化コミュニケーション)〈英語スピーチ〉(メルボルン)

1988年11月 
第1回東西パブリック・リレーションズ会議  ( ウイーン / ブダペスト ) 講演 ”Future Trends : How to work with the Japanese” ( 新しい潮流 — 日本と協力関係を築く方法 ) 〈英語〉(ブダペスト)

1995年11月 
第 17 回IPRAクアラルンプール会議 講演 ”Communicating Beyond Cultures: Doing Business in ASEAN – The Japanese Experience” ( 文化の垣根を越えたコミュニケーション: ASEANとの関わりと日本の経験 ) 〈英語〉

1996年11月 
IPRAボンベイ会議 パネリスト ”Status of Public Relations and Trends for the Future” (パブリック・リレーションズの現状と未来の潮流)〈英語〉

1997年6月 
第14回IPRA世界会議でIPRAゴールドペーパー No.12 の中間報告 ”The IPRA Gold Paper: Continuous Professional Development and Education” を行うとともに、急速に進むグローバル化における企業コミュニケーションの在り方をテーマに講演とパネリスト参加〈英語〉(ヘルシンキ)

2000年6月 
韓国財界団体「国際経営院 (International Management Institute) 」主催のビジネスコミユニケーションセミナー最終日のプログラムに特別講演 ”International Business Communications” (国際ビジネスコミユニケーションの展望)〈英語〉(ソウル)

2001年8月 
マーケティング研究協会 講演「パブリック・リレーションズの時代〜求められる双方向性と自己修正機能」

2002年4月 
韓国PR協会、IPRA韓国支部、韓国企業広報協会、韓国経済日報共催による特別講演「日本の危機管理とパブリック・リレーションズの現状」(ソウル)

2002年3月 
日本広告審査機構(JARO)での講演「今求められているパブリック・リレーションズ〜繰り返される不祥事とこれからの企業行動」

2004年4月 
( 社 ) 日本パブリックリレーションズ協会、新人のための広報講座 講演「パブリック・リレーションズの時代」〜求められる双方向性と自己修正機能:パブリック・リレーションズの現在と未来〜

2005年4月 
( 社 ) 日本パブリックリレーションズ協会、新人のための広報講座 講演「PRの現在と未来〜ようこそ広報業界へ」

 

学術

1996年10月 
東京経済大学コミュニケーション学部 講演「国際コミュニケーションの中の新しい職業」

1996年11月 

新潟産業大学経済学部 講義「情報化社会における国際コミュニケーション」

1997年9月   
神田外語大学、異文化コミュニケーション研究所での講演「多文化社会における企業とコミュニケーション:パブリック・リレーションズの役割」

1997年11月 
日本広報学会第3回研究発表大会 発表「IPRAゴールドペーパー No.12 の意義と日本に与える影響」

1998年11月 
韓国淑明大学大学院にて 国際関係論 特別講義 
” Public Relations: Its Critical Role in Global Communications” ( グローバル・コミュニケーションにおけるパブリック・リレーションズの果たす役割 ) 〈英語スピーチ〉(ソウル)

1999年4月    
フィリピンのアジア・太平洋大学院大学 ” International Business Communication” ( 国際ビジネス・コミユニケーション ) 特別講演〈英語〉(マニラ)

2001年7月 
米国ペンシルバニア大学ウオートンスクール / ローダーインスティチュート・サマープログラムで「パブリック・リレーションズ」特別講義(東京)

2001年11月 
日本広報学会第7回研究発表大会 発表「IT先進国米国企業におけるパブリック・リレーションズ」

2002年6月 
米国ペンシルバニア大学ウオートンスクール / ローダーインスティチュート・サマープログラムで「パブリック・リレーションズ」特別講義(東京)

2002年10月 
情報文化学会第 10 回全国大会での研究発表「日本再生のためのリスク・マネージメントとパブリック・リレーションズ」

2002年10月 
情報文化学会 論文発表「米国におけるパブリック・リレーションズの発展の分析・考察と新しいモデルの提案」『情報文化学会論文誌』Vol.9, No.1(pp.61-75)

2003年7月 
米国ペンシルバニア大学ウオートンスクール / ローダーインスティチュートサマープログラムで「パブリック・リレーションズ」特別講義(東京)

2003年11月   
日本広報学会第 9 回研究発表大会 発表「CCO:広報・コミュニケーションの高度専門職は誰が育成・認定する?」予稿集及び当日配布資料

2004年2月 
米国ペンシルバニア大学ウオートンスクール / ローダー・インスティチュート特別講義 ”The Role of Public Relations in Business and Social Leadership: The Tenneco Case ( U.S- Japan Automobile and Auto Parts Negotiations) ” のテーマで〈英語〉(フィラデルフィア)  

2004年4月   
早稲田大学オープン教育センター(学際授業)で「パブリック・リレーションズ概論」の講義開始(前期)

2004年5月 
明治大学情報コミュニケーション学部「パブリック・リレーションズ」講義

2004年10月 
情報文化学会第 12 回全国大会での研究発表「ITとパブリック・リレーションズ」座長

2004年12月   
明治大学情報コミュニケーション学部「パブリック・リレーションズ」講義

2005年3月 
日本広報学会 論文発表「日本におけるパブリック・リレーションズ発展のための考察〜新モデルの実現と教育システムの構築に向けて」『広報研究』第9号(pp.30-44)

2005年4月 
早稲田大学オープン教育センター(学際授業)で「パブリック・リレーションズ特論」の講義開始(前期)

2005年10月 
早稲田大学大学院 商学研究科で「PRコミュニケーション戦略」の講義開始(後期)

2005年12月 
Scientific Festival and International Symposium on Scientific Research and Public Opinion Studies in Public Relations 講演 “Advanced Methodology of Self-Correction in Public Relations”(パブリック・リレーションズにおける自己修正理論)(英語)(テヘラン)

2006年11月 
日本広報学会第12回研究発表大会 発表「メタ認知を適用した自己修正機能の重要性」(pp.14-19)予稿集及び当日配布資料

2007年2月 
米国メリーランド大学コミュニケーション学部大学院 特別講義“Self-correction Model of Public Relations” (パブリック・リレーションズにおける自己修正モデル)〈英語〉(カレッジ・パーク)

2007年3月 
日本広報学会 論文発表「自己修正モデル:ケース・スタディによる自己修正の段階的変容とその考察」『広報研究』第11号(pp.1-18)

2008年11月 
日本広報学会 『体系パブリック・リレーションズ』発行記念シンポジウム 「広報実践を統合する“Effective Public Relations”の概念を如何に企業に活かせるか」 パネリスト

 

公官庁・公共団体

1996年6月 
大蔵省「関税広報に関するアジア・太平洋地域セミナー」〈英語スピーチ〉

2002年2月
青梅市役所 講演「新たな時代の総合計画づくりと情報」〜豊かな街づくりのために〜

2004年10月〜12月  
財団法人日本立地センター主催の平成 16 年度新事業育成専門家養成等研修事業インキュベーション・マネージャー(IM)養成研修で講師として「パブリック・リレーションズ」(毎月一回)

2005年1月〜2月 同上

書籍

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