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2023.08.07

観測史上最も暑かった7月
〜8月は平和への想いを熱くする月に

皆さんこんにちは井之上喬です。

連日の記録的な猛暑に加え、沖縄では台風の被害なども報道されています。
体調管理とともに、災害への万全な備えも怠らないよう気をつけていきたいものです。

「地球沸騰の時代」に突入!

まずは改めて7月を振り返ってみましょう。

世界気象機関(WMO)などは7月末に、2023年7月は「観測史上最も暑い月」になるだろうとの予想を示しましたね。

国連のグテーレス事務総長も記者会見で「地球温暖化の時代は終わり、地球沸騰の時代(the era of global boiling)が来た」と、世界に向けて地球温暖化対策の緊急な対応を求めました。この映像を目にしたとき、改めて地球が病んでいることの深刻さを改めて認識したのは私だけでしょうか。

WMOの発表をみると、7月1日から23日の世界の平均気温は16.95度で、これまで単月で最も暑かった2019年7月の16.63度を上回り、最も暑い月となったようです。6月も観測史上最も暑かった月だそうで、いかにこの夏が猛暑であるかがわかりますね。

また、WMOによると、気温だけでなく海面水温も前例のない高さを記録しているとのこと。日本を襲う大型台風が増えているのも納得できます。

さらにWMOは、今後5年のうち少なくとも1年で観測史上最高気温となる確率が98%、一時的に1850年から1900年の平均気温を1.5度上回る確率が66%あると予測しています。

この結果を受けてWMOターラス事務局長は、「7月の異常気象は気候変動の厳しい現実であり、未来を予感させるものだ。温室効果ガス排出削減の必要性はこれまで以上に緊急度を増している。気候変動対策は贅沢ではなく、必須だ」とコメントしました。私たちも、自分事として何が出来るかを考え、まずは個人として出来ることから地球温暖化対策に取り組みたいものです。

日本でも連日の猛暑が続きます。東京都心では、7月31日まで8日連続で最高気温35度以上の猛暑日を記録しました。また、7月の都心の猛暑日は計13日となり、2001年7月の7日を上回って、7月としての過去最多を大幅に更新。記録的な暑い夏になっています。全国で、熱中症になる人も7月は急増し、総務省の速報によると、7月の熱中症の救急搬送の数は24日から30日の一週間で11,765人と、6月が毎週1,000~2,000人だったのに比べ、大幅に増えています。

ピークは越えたと信じたいですが、まだまだ厳しい暑さが続くと思います。皆さん、暑さ対策を万全に。

平和の大切さを考える8月に

今年も早8月、毎年のことですが平和への想いを熱くする月にしたいですね。

1945年8月6日に広島、そして9日に長崎に人類史上初めて原爆が投下され、8月15日に第二次世界大戦は終戦となりました。あれから今年で78年になります。

戦争を体験した方々の高齢化はさらに進み、戦争の実体験を語る語り部の皆さんが年々少なくなってきています。戦争体験者の減少は、毎年この時期には報道で何度も取り上げられていますが、同時に、戦争体験の風化への懸念も高まっています。

過去に起きた戦争、その惨禍を知り、人類の過ちをより深く理解して心に留めるには、やはり戦争体験者の話を伺ったり、当時の映像記録を観たりすることが欠かせないと思います。

8月には全国各地で、戦争に関する展示や行事が開かれます。戦禍の悲惨さや残酷さを、改めて私たちが知る機会も多いでしょう。
夏休み期間でもあり、お子さんから学生の皆さん、そして戦争体験の無い大人の方々も含め、過去に学び、平和のありがたさや大切さを実感してほしいと願います。

今の日本は平和だ、といえるでしょう。それは、先人の犠牲や献身、奮闘があってこそです。ですが、世界各地では地域紛争が頻発し、そしてウクライナ戦争も長期化するなど、経済や政治などさまざま分野に変化と痛みを与えています。今、平和をさらに広げ、守ることは、私たちの世代の大きな責務です。

世界各国で取り組みが進む「誰一人として取り残さない」というSDGsの精神を実現するためにも、平和は不可欠です。

私の仕事であり、ライフワークでもある、マルチステークホルダーと良好な関係を構築するパブリック・リレーションズ(PR)が、大きな力を発揮出来るためにも、平和と民主主義は必須です。

同時に、パブリック・リレーションズは「平和を実現し、守るための武器」でもあります。人を殺さず、傷つけない。これは何よりも人類共通の「倫理観」です。平和を構築するためには、倫理観を根底に、さまざまなステークホルダー(利害関係者)と率直な議論や討論を行う「双方向コミュニケーション」を重ねながら、意見や利害の対立を乗り越えるよう互いに「自己修正」を進め、憎しみや疑い、不信を超克していく作業を続けていくことが大切である、と強く思うのです。

井之上パブリックリレーションズのミッションは、『パブリック・リレーションズ(PR)を通し、平和で希望のある社会づくりをめざす』ことです。

暑い8月に改めて、熱く平和の尊さについて考えたいと思っています。

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