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2014.12.18
ライト兄弟の初飛行から111年〜とどまるところを知らない科学技術の進歩!
皆さんこんにちは井之上 喬です。
台風並みに発達した低気圧が北日本を襲い、各地で大雪の被害が出ているようです。気象庁も「これまでに経験したことのないような」といった情報を出し警戒を呼び掛けています。やはり地球は病んでいるのでしょうか、思わぬ天候被害が出るケースが多発しています。
科学技術が如何に進歩しようとも自然の力は計り知れませんね。気象庁などの最新情報に注意を向けたいところです。
12月17日は111年前にライト兄弟が人類初の飛行機による有人動力飛行に成功した日だそうです。米国ノースカロライナ州キティホーク近郊での初飛行は12秒、約36メートル。100年ちょっとで現在のような航空ネットワークが出来ていることを考えると、科学技術の進展には改めて目を見はらされます。
ウナギも大量生産可能に!
12月16日の日本経済新聞に「30年にがん予防薬」「ウナギ大量生産は25年」との見出しで文部科学省の科学技術・学術政策研究所が専門家約4000人の分析に基づく、2050年までの技術進歩に関する「科学技術予測調査」の原案をまとめたとの記事を目にしました。
この科学技術予測調査は1971年から始まり、今回で10回目。過去の的中率はともかく、「日本の強みの開発分野や日本が力を入れるべき研究テーマを絞り、技術開発に携わる官民の関係者が確認する意義は大きい」と記者も触れています。
今回は2010年以来の詳細な分析になるそうで、932と幅広い分野の技術やサービスについて日本国内の普及時期を示しています。2015年3月末には報告書が公表されるとのことで、新たなビジネスチャンスのヒントを得る意味からも今から楽しみです。
記事で紹介された、日本国内の普及を予想する主な技術を拾ってみます。2020年には、蚊の針ほどの細さで痛くない注射針、2025年には、1週間は冷凍・冷蔵しなくても生鮮食料品を流通できるシステム、パーキンソン病やALS(筋萎縮性側索硬化症)などの再生治療、絶滅危惧種になったウナギに関しては大量のウナギの稚魚を成魚に育てて出荷するシステム、GPSに代わり姿勢や身振りまでわかる位置検出技術、などなど。
宇宙へ行けるエレベーターも実現?
2030年には、がんの疑いがある状態から発症を抑える予防薬、噴火しそうな火山を知らせる技術、生涯にわたって感染を予防するインフルエンザワクチン、人口10万人未満の小都市でエネルギーの自給自足、など。
さらに2040年には。地上から宇宙へ行けるエレベーター、人間の子宮の代わりに胎児を育てるシステム、などがピックアップされています。
また、自然災害の多い日本ならではの防災技術としては、地震や火山噴火の予知技術、台風の風力で電気をつくる技術などユニークなものも含まれています。
注目のロボット、人工知能の活用では2026年には過半数の語学学校で人工知能が教師を務めるほか、人間と自動車が情報をやりとりし2030年には信号がなくなると予想。
サービス業でも「おもてなし」を理解するロボットが登場し、2025年ごろには普及すると予測しており、東京オリンピックには間に合わないものの、漫画の鉄腕アトムやドラえもんの世界がまた一歩近づくといえますね。
2014年のノーベル物理学賞には青色LED開発で3人の日本人が受賞しましたが、少子高齢化が進み、資源のない日本はやはり“人間の知恵”に頼らざれを得ないと思います。
世界に先駆け新技術を実用化し、世界に向けて積極的に情報発信、さらにそれを標準化しビジネスモデルを確立することが重要です。良いもの、良いサービスを開発すれば売れるという幻想から脱し、パブリック・リレーションズ(PR)を最大限駆使しさまざまな難局を乗り越えたいものです。