アカデミック活動

2012.04.23

グローバルビジネス学会がスタート〜人材育成を目的に経験豊富な専門家が参画

こんにちは井之上喬です。
このたび「グローバルビジネス学会」が発足しました。

「グローバルビジネス学会:Society of Global Business(SGB)」( http://s-gb.net )は、グローバルビジネスに関する研究発表、知見や知識の交換、会員相互および内外の関連学会との連携強化を通して国内経済の活性化はもとより、世界経済の発展に寄与する人材の育成を目的とした学術団体です。

本学会の理事長には京都大学大学院教授の小林潔司さん、また会長にはアメリカンファミリー生命保険会社の創業者で最高顧問の大竹美喜さんが就任しています。

学会の特色は、グローバル経験の豊富なアカデミアとさまざまな分野で経験を持つビジネスの実務家とが協力し合い、世界的視野に立って国際的連携を深めていくことのできる人材を育成するところにあります。

学会設立の背景

「グローバル」という言葉が日本に頻繁に登場するようになったのは1990年代。IT技術とりわけ通信技術が発達した日本では、「ウインドウズ95」の登場により、それまで意識されていた「国際化」から、地球規模すなわち「グローバル」規模での活動が求められるようになります。

しかし現実には、日本人の語学べた、国際的視野や体験の欠如などで、一部の企業を除くとグローバル化は単なる掛け声に終わっていると言えなくもありません。

昨年の3.11の大震災は日本人を覚醒させてくれました。このブログの本年3/12号にも書きましたが、大震災は世界が単に地理的につながっているだけでなく、金融経済やモノづくりに必要な物流・サプライチェーンなど、企業のあらゆる活動がネットワーク状に連鎖していることを示したのでした。

震災被害や超円高の進行そして地球規模の顕著な変化を受けて、大企業にとどまらず多くの企業がその活動の主戦場を国内から海外へと移そうとする中、各分野で新たな変化に対応できる人材育成が、日本の喫緊の課題として浮上しています。

そんななかの今年2月、もはや危機的状況にある日本や世界をどうすれば変えられるのか?
ともに考え語り合うようになった志を同じくする方々と議論を深めながら、学会設立に向けた準備に着手しこのたびの発表となりました。

また、グローバルビジネス学会の4月23日配信のプレスリリースhttp://s-gb.net/news/ )にもあるように、「グローバルビジネスは、単に国際的な事業展開を行うことにとどまらず、企業や個人が、経営資源を活用して目的達成のためにさまざまな地域のステークホルダーと良好な関係構築を行い業務遂行すること」にあるといえます。

多様な価値観が混在するグローバル社会では、倫理観に支えられたコミュニケーション能力に加え、必要なときに自らを修正できる能力を有するしっかりした人間力ある人材が強く求められています。

この学会はこうした背景を踏まえ、グローバルビジネスという極めて実務的で多様な研究領域へのアプローチと有為な人材育成のために、学者や研究者だけではなく、経営、技術、生産、人事、労務、法務、財務、マーケティング、パブリック・リレーションズ(PR)などさまざまな分野で活躍する実務家や専門家への参加の呼びかけを行っています。

知見・経験豊富な専門家との交流を

この学会の特色は、前にもお話したように各分野で著名な実績を挙げてきた、学者、研究者、実務・専門家が集まり構成されていることです。

学会の小林理事長は、京都大学経営管理大学院の院長をこの3月まで務められ、現在同大学院経営研究センター長。

ワシントンの世界銀行やヨーロッパのOECD、WHOで客員研究員などをやられ欧米の研究事情に精通し、世界動向をしっかり押さえておられる方。学外の企業とのつながりも多くビジネス・マインドをお持ちの異色の学者です。驚くべきは、これまでご本人が書かれた査読学術論文(学術的にチェックの厳しい)がなんと370編に及び、約50冊もの本を著していることです。

いるも明るく朗らかな情熱家で、新しいものへの探究心が強いこれからの京都大学を牽引していかれる方です。

大竹美喜会長は、アフラックの創業者として日本初の「がん保険」を立ち上げ、同社を在任中に米国本社をはるかに凌ぐ資産5兆円企業に育て上げた名経営者。

ある会合で知り合ったのを契機にもう20年近くのお付き合いをさせていただいています。早稲田大学の私の授業(パブリック・リレーションズ概論)でも講義をしていただいたり、大竹さんが東京都社会福祉協議会会長時代に私を「家族力大賞」の審査委員に誘ってくださったり、こうしたお付き合いを通して大竹さんの人生哲学に触れ価値観を共有するようになりました。現在は各方面で人材育成のために東奔西走されています。

それ以外にも、各分野からさまざまな体験を持つ専門家が役員やアドバイザリー・ボードを引き受けてくださいました。

ベンチャー企業の成功者、金融専門家、グローバル・マーケティングのエキスパート、政府高官(官僚トップ)を長年務めた方、ファンドマネジャー、国際弁護士・会計士、国際問題専門の学者や学長経験者、日本の携帯電話産業の礎を築いた経営者、ネット保険の創業者、ジャーナリストなど、多彩な顔ぶれです。メンバーの方々には学会のホームページを通じてさまざまなメッセージを発信していただきます。
メンバーの皆さん、学会の目的に賛同いただき感謝の念に堪えません。この場をお借りして御礼申し上げます。

また私の役割は、会長を補佐する副会長。国際学会として学会がスムースに運営されるよう努力してまいりたいと思います。

人材育成が私のライフワークです。2004年に早稲田大学でパブリック・リレーションズ(PR)の教鞭をとり、これまでに約1500名(院生も含め)を社会に送り出しました。グローバルビジネス学会が、社会人への新しい教育的啓発の場として役割を果たすことができればこれに勝る喜びはありません。

世界はとりわけ政治・経済分野で混迷状態にあります。人材育成を目的とするグローバルビジネス学会が、世界の抱えるさまざまな課題に果敢に挑戦し解決に導くことのできる有為な人材を一人でも多く輩出し、閉塞状態の日本に新風を巻き起こすことを願っています。

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