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2022.12.24

メリー・クリスマス!
〜ウクライナ危機の中で、ひと時の安らぎを

皆さんお元気ですか、井之上喬です。
今年もクリスマスがやってきました。

イエス・キリストは、その生涯を考えるとき、人々に深い感動を与えてくれます。それはイエスが、貧しさを最も象徴する馬小屋の「飼い葉桶の中」で生まれ、みじめさを最も象徴するゴルゴダの丘での「十字架上の磔」にみる、はじめと終わりの姿です。そしてイエスはその死後2000年以上にわたり、人々の心の中に生き続けています。

クリスマスは、そんなイエス・キリストの誕生を静かに祝う日でもあります。

今年は3年続きのコロナ禍に加え、2月24日のロシアによるウクライナへの本格的軍事侵攻が世界を震撼させました。24日はウクライナ侵攻10か月、戦いが拡大するにつれ、ウクライナから近隣諸国への国外脱出者が後を絶ちません。その数は、データ量が豊富で比較的に客観的であるとされるStatista( https://www.statista.com )によると、1,600万人以上と見積もられ(但し、このうち半数以上はウクライナに帰国済との統計も存在する)、これは2021年時点のウクライナ総人口の実に3分の1を超えています。また、民間人の死者数では国際連合人権高等弁務官事務所(OHCHR:12月18日付)によると、死者6,826人(子ども428人)、傷病者10,769人(子ども790人)と多数に上っています。

そして兵士の死者数では、各ステークホルダーで見解や計測時点が相違するものの、ウクライナ兵の戦死者数は13,000人以上(ウクライナ政府側:12月2日現在)、ロシア兵の戦死者数10,229人(BBCなど:12月12日現在)とする一方、英国ロイター通信社の最新の情報では、ウクライナにおける推定される人命損失は、死亡者数は最低 42,295 人、死亡者を除く負傷者数最低 54,132 人、行方不明者数最低 15,000 人、避難民おおよそ 1360万 人、また損壊した建物数最低 140,000、物的損害おおよそ $3500億とし、その数字はOHCHR発表を大きく上回っています。

私たちはウクライナ戦争が、第2次世界大戦後のヨーロッパに再び戦火を拡大させ、第3次大戦に突入する導火線とならないよう、また当事者国や、世界の国々が核の脅威にさらされることのないよう、人類の存亡をかけて知恵を絞り、平和的解決に至る道筋を示さなければなりません。

キリスト者にとってクリスマスは1年の始まりです。この1年をパブリック・リレーションズ(PR)と関わり合いの深い、外部環境の変化を読み取りながら、よりよい社会の実現に向けてどのように貢献できるのか、ゆっくり静かに考えみたいと思います。

今年も1年間井之上ブログをご愛読いただき誠にありがとうございました。

メリークリスマス!

皆さん、良い年をお迎えください。(新春は1月7日発行となります)

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