アカデミック活動
2026.06.29
きずな絵本シリーズ第2弾『そらとぶキリン』出版
〜幼いころからパブリックリレーションズの考えに触れる機会を創出
皆さんこんにちは、井之上喬です。
天候不順な梅雨の季節ですが、皆さんお元気ですか。
6月4日に、きずな絵本シリーズの新作『そらとぶキリン』の出版を記念するパーティが、新宿にて開かれました。

きずな絵本シリーズは、子どもたちが人と人との関わりを通して、相手を思う心や自分の行動を見つめ直す力、そしてそこから紡がれる「きずな」にふれていくという、パブリックリレーションズ(PR)の考え方をテーマにした絵本です。
『そらとぶキリン』は、この考え方を子どもたちにもわかりやすく伝える「きずな教育」の一環として制作された絵本の第2弾で、絵本『なかなおり』に続くものです。
梅雨入り前のさわやかな夕べに開かれた出版記念パーティには、多くの皆さんにお集まりいただきました。会場は和やかな雰囲気に包まれ、ご多忙のなかご来場くださった皆さま、出版にあたりお力添えくださった皆さまには、心より御礼を申し上げます。
本会の開催にあたっては、石破茂・前内閣総理大臣、ならびに小泉進次郎防衛大臣・衆議院議員、柴山昌彦元文部科学大臣をはじめ、多くの方から温かいメッセージを頂戴しました。石破衆議院議員は、「絵本は、子どもたちの豊かな感性を育み、人と人との絆や思いやりの心を未来へつないでいく大切な文化であります」とした上で、『そらとぶキリン』が多くの子どもたちに夢と希望、優しさを届ける作品として広く親しまれてほしいとの期待を寄せて下さいました。小泉衆議院議員からも、祝う会の開催と今後のきずな絵本シリーズの発展に向けて、励ましとお祝いの言葉を頂きました。
加えてこの会は、絵本の完成の祝賀だけでなく、絵本を通じて子どもたちの心にどのような学びを届けることができるかを、改めて考える機会にもなりました。
絵本を通して育む、きずなの心
大人にとって絵本は、自分で読み、子どもに読み聞かせるものですが、文字を十分に読めない幼い子どもたちには、絵本は多くの場合、だれかに読んでもらうものです。
お話を聞き、描かれた絵を見ながら、子どもたちは頭の中に登場人物が生き生きと動く世界を作り、自分もその一部となります。読む人の声や表情はそのまま登場人物の動きや思いとなり、子どもは、わくわく、どきどき、はらはらと、自由に反応を返していきます。そんな無意識の安心感に包まれ、子どもは物語を「経験」していくのです。
きずな絵本の願いは、その経験が読む人と聞く子どもとの間に自然な双方向性コミュニケーションを生むこと、そして登場人物や相手の気持ちに心を向ける倫理観の芽生えとなることです。温かなきずなが培われ、自分の感じ方や行動を見つめ直すための土壌にもなってほしいと願っています。
『そらとぶキリン』では、ライオンやキリンたちの物語を通して、困っている相手に心を向けること、自分とは違う存在を受けとめること、自分のふるまいを見直すこと、そして他の人(動物)たちに受け入れられる経験を通して、きずなが紡がれていく過程が描かれています。茶々あんこさんが描いた絵も、海や大地を越えて広がる冒険と、登場人物たちの豊かな表情があふれ、物語の世界をいきいきと伝えています。
この絵本、そして読み聞かせという形式には、私が考えるパブリックリレーションズで大切にしている「倫理観」、「双方向性コミュニケーション」そして「自己修正」という考え方が重なっています。この絵本が皆さまに親しまれ、読み手と子どもたちのつながりが深まっていく時間となることを願っております。
パブリックリレーションズを通し、平和で希望のある社会づくりを
現在の多様な文化や価値観の中で生まれ育つ子どもたちが、幼い頃からこのパブリックリレーションズの基本となる三つの概念にふれていくことには、大きな意義があります。
人と人は、必ずしも最初から同じ考え方を持っているわけではありません。時には思いがすれ違い、誤解が生まれ、仲違いして目指した方向に進めないこともあります。しかしそんな時に、相手を尊重し、対話を重ね、自分のあり方を見つめ直していくことができれば、一緒にゴールにたどり着くことができ、壊れそうだった関係はむしろ、より深いきずなへと育っていきます。
AIはますます私たちの日常生活の中に深く入り込み、助言や指示をする時代になっています。しかし、実際に相手と向き合いながら、互いに自己修正を重ねてきずなを築き、目標を達成する作業は、当の人間にしか出来ないことなのです。
この三つの力は、時代や文化を超え、異なる文化や価値観、生活環境を持つ人々が、互いを尊重しながら共に平和に、Well-beingに生きるための共通の基盤となり得るものです。
『そらとぶキリン』には、幼い子どもたちが物語と読み聞かせの時間を通して、この共通基盤に自然にふれ、培ってほしいとの思いが込められています。この絵本が、子どもたちにとって、人とつながる喜びにふれる一冊となり、保護者の方、教育に携わる方、地域で子どもたちを見守る方々には、子どもの心を育む時間について考えるきっかけとなれば幸いです。
出版記念パーティを一つの節目として、『そらとぶキリン』はさらに多くの方々のもとへ届けられていきます。
ご来場くださった皆さま、制作・出版にご尽力くださった皆さま、そしてこの絵本を応援してくださっているすべての皆さまに、改めて深く感謝申し上げます。
これからも、きずな絵本シリーズの取り組みを通じて、パブリックリレーションズの考え方を年代を問わず社会に生かし、平和で希望のある社会づくりを目指してまいります。
きずな絵本シリーズについて詳しくは、以下をご覧ください。
きずな絵本シリーズ公式サイト
『そらとぶキリン』の紹介はこちらです
絵本のお求めはこちらへ