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2021.11.22

新型コロナ禍、2年目の2021年、あなたの流行語、ヒット商品は
~新常態でますます重要なパブリック・リレーションズの役割

皆さんこんにちは井之上喬です。

霜月も後半に入りました。

街の店頭のデコレーションもハロウィンからXmas(クリスマス)にすっかり移り、いよいよ年末年始モードに突入ですね。

体調に気を付けて新たな年に向けて頑張ってまいりましょう。

今年もまとめの時期が来ました

この時期、恒例のイベントとして、毎年1年を振り返っての新語・流行語や、ヒット商品ランキングなどが発表されますね。その中からいくつか拾ってみました。

まず、今年の世相を反映し話題となった言葉を選ぶ、「現代用語の基礎知識」選の 「2021ユーキャン新語・流行語大賞」。候補30語が、11月4日に発表されました。

「副反応」、「自宅療養」、「人流」、「ピクトグラム」、「ゴン攻め/ビッタビタ」、「カエル愛」、「ぼったくり男爵」など、新型コロナウイルス禍や東京オリンピック・パラリンピックに関連する言葉が多く選ばれています。

エンターテインメント関係では、「イカゲーム」、「うっせぇわ」、「ウマ娘」など。米大リーグで投打の二刀流で活躍した、大谷翔平選手の関連では、「ショータイム」、「リアル二刀流」も、ノミネートです。

大賞とトップテンは、12月1日発表の予定です。みなさんはいくつの言葉をご存知ですか、そしてあなたの大賞予想は?

また、日経トレンディ12月号では、日経トレンディと日経クロストレンドが11月3日に発表した「2021年ヒット商品ベスト30」を特集しています。

トップテンは、1位が「TikTok売れ」、2位が「ウマ娘 プリティーダービー」 、3位が「シン・エヴァンゲリオン劇場版」。以下、4位は「昭和・平成レトロブーム」、5位「ahamo/povo/LINEMO」、6位「マリトッツォ」、7位「キリン一番搾り 糖質ゼロ」、8位「BTS」、9位「ピッコマ」、10位「Visaのタッチ決済」、が選ばれています。

新型コロナ禍で2年目を迎えた2021年のヒット商品の背景はなんでしょうか。分析によると、2020年には巣ごもり消費が盛り上がったものの、必要なものの購入は一巡してしまい、代わって「自分が欲しい物を吟味して買う」傾向などが表に出てきたとのこと。毎日、新型コロナの新規感染者数が報道され、国民が自粛に飽きてきた2021年ならではの、新たな消費トレンドがいくつも生まれている、と評しています。

その中で私が注目したのは、昭和・平成レトロブームです。

レトロ食器や昭和の街並みを再現した遊園地が、いわゆるZ世代の支持を得て大ヒットしました。年配世代には懐かしい風景が、若い世代には新鮮な別世界のように映るのでしょうか。それがSNSを通したコミュニケーションによって広がり、新しい流行としてヒット商品になる、そんな今ならではの動きが出ているのを感じました。

マルチステークホルダーとの関係構築が不可欠に

ちょっと早いかもしれませんが、パブリック・リレーションズ業界のこの1年を、私が経営する井之上パブリックリレーションズへの問い合わせの状況などから振返ってみましょう。

新語・流行語大賞にもノミネートされていますが、ジェンダー平等やSDGs(持続可能な開発目標)やESG(環境・社会・ガバナンス)投資に関連した非財務情報発信に関する問い合わせを多く頂きました。また、従業員のエンゲージメントを高めるためのエンプロイーリレーションズ、新型コロナや企業の不祥事に関連した危機管理、新規市場開拓のための規制緩和を中心としたガバメントリレーションズなど、これまで以上に、国内外のさまざまな分野、業界の皆様からパブリック・リレーションズ全般に関するお問い合わせをいただいています。

この背景にはまず、これまで以上に企業や組織体を取り巻く外部環境が大きく変化していることがあります。その中でのかじ取りの指針として、これまでに増して求められているのは、さまざまな利害関係者つまりマルチステークホルダーとの良好な関係を構築しながら、多くの社会課題の解決に取り組むこと、だと感じています。

この大きな流れに対応できるのは、私が考え、実践を積み重ねてきたパブリック・リレーションズ(PR)、つまり「個人や組織体が最短距離で目標や目的を達成するための『倫理観』 に支えられた、『双方向性コミュニケーション』 と 『自己修正』 をベースとしたマルチステークホルダー・リレーションシップマネジメント」であると確信しています。

落ち着いてきたとはいえ、新型コロナ禍の真っただ中にある新しい世界は、混迷と分断の危機、そして地球規模の環境問題など、これまでに人類が経験したことの無い、難しい局面にある。そのことを皆さんの多くが感じられているのではないでしょうか。

そのような時代だからこそ、井之上パブリックリレーションズの企業理念である「パブリック・リレーションズ(PR)を通し、平和で希望のある社会づくりをめざします」を肝に銘じ、皆さんとともに前進していきたいと思っています。

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