皆さんこんにちは井之上 喬です。
台風15号に続き台風19号、そして台風21号と、毎週のように日本列島に大型の台風が襲来しました。千葉、茨城、福島、宮城の各県を中心に、多くの河川が氾濫し各地は甚大な被害に見舞われました。
亡くなられた方々、被災された皆さん、そしていまだ避難所生活を余儀なくされている皆さんに心よりお悔やみとお見舞いを申し上げます。
一日も早く被災地各地に平穏な日々が戻るように心よりお祈りいたします。
発売から1年、国際色豊かに開催
10月20日、台風の合間の日曜日に「第1回なかなおり(NAKANAORI)コンテスト」表彰式が、東京・丸の内の日本外国特派員協会(FCCJ)で開かれました。
2018年7月に、「きずな(絆)絵本シリーズ」第1弾として朝日学生新聞社から出版された「なかなおりNAKANAORI」(作:カピリナ)の、発売1周年記念イベントとして実施されたものです。
この「きずな(絆)絵本シリーズ」は、グローバル社会の中さまざまな人達とコミュニケーションをしながら、きずなを作り、目標を達成していくパブリック・リレーションズ(PR)のスキル(倫理観、双方向コミュニケーション、自己修正能力)を、お子さんでもわかりやすく学べる新しい教育絵本です。
コンテストを主催したのは、私が所長を務める井之上パブリックリレーションズのグループ会社である日本パブリックリレーションズ研究所(JPRI)内にある「なかなおりを世界に広げる会」(長深田 悟会長)で、後援は朝日学生新聞社です。
第1回目の今回は、幼児お絵かき部門に321点、小学生作文部門に208点と、国内に加え海外からも、応募総数529点という当初の予想を超える沢山の作品が集まりました。素晴らしい作品を送っていただいたみなさん、本当にありがとうございます。
厳正な審査の結果、最優秀賞には以下の作品が決まりました。
最優秀なかなおり賞
- 幼児お絵かき部門:神楽こども園(5歳) 村上麻耶さん「けんかちゅうとけんかのあとのなかなおり」
- 小学生作文部門:江戸川区立鎌田小学校(6年生) 佐藤未織さん「自分の気持ちと言葉」
上記の賞以外に、「優秀なかなおり賞」や「特別賞」を含め5つの賞で合計22の作品が選ばれました。詳しくはホームページでご覧ください。
表彰式には、東京近県だけでなく関西からも、多くのお子さんと保護者の方々が駆けつけてくださいました。最優秀なかなおり賞を受賞した神戸の村上麻耶さんは、お母さまがタンザニアの方で、ご家族そろって上京、会場で娘さんと受賞の喜びを分かち合っておられました。
ゾマホンさんが「なかなおり親善大使」に
表彰式では、22作品の表彰のほか、川崎のむつみ保育園の子供たちが特別参加して「なかなおり」の歌と踊りと演奏をステージで披露してくれました。スイスの幼稚園からは、クマくんたちの指人形となかなおりの歌の動画を送っていただくなど、会場は、ゲスト、保護者の皆さんも一緒に、大いに盛り上がりました。
審査員のアフラック創業者大竹美喜さんや元駐日ベニン共和国大使のゾマホン・ルフインさん、東京インターナショナルスクール理事長の坪谷ニュウェル郁子さんたちも会場の子どもや保護者の方々と交わり、大人の世界では味わえない楽しい国際イベントとなりました。
ゾマホンさんには、今後もなかなおりを世界に広めていくために、「なかなおり親善大使」を新たに引き受けていただきました。
色々な仲間とのリレーションシップの難しさは、大人も子供も変わらないと思います。世界には自国主義が台頭し、国家や民族の分断や紛争は絶えることがなく、閉塞感が色濃く漂っています。
「なかなおりは希望のことば」を心に刻み、来年以降も回を重ねることで、なかなおりの輪が世界に広がり、いつの日か『なかなおり(NAKANAORI)』が世界の共通語となるよう、賛同いただいている皆さんと力を合わせて参りたいと考えています。
文化庁が29日に発表した「国語に関する世論調査」では、「絆(きずな)」の漢字を、常用漢字ではなくても「使いたい」と回答した人が9割に上りました(結果概要p7)。東日本大震災をきっかけに広まった、この言葉の大切さを、グローバル社会の中でどのように行動として表していけるか。絵本その他を通じて呼びかけていきたいと思います。
スタッフ及び関係者の方々、そして当日参加いただいた皆さま、本当にありがとうございました。
関東だけでなく、関西からも多くの方が来場してくださいました。
カピリナによる絵本の朗読が行われました。
受賞者の表彰
筆者のあいさつ
「なかなおり親善大使」となったゾマホンさん。