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2012.04.30

2012年は天文の“ゴールデンイヤー” 〜5月21日の金環日食、通勤時間帯で観測

こんにちは井之上 喬です。

ゴールデンウィーク(GW)が始まりました。5月1日、2日に休暇を取ると4月28日から5月6日までの9連休。なかなか長期休暇を取らない日本人にとっては、年末年始、夏休みに並ぶバケーションの機会です。
私もそうですがカレンダー通りの皆さんも多いかと思いますが、それぞれが休みを有意義に使いたいものです。

ゴールデンと言えば、2012年は天文ファンにとっては“ゴールデンイヤー”。「金」が付く天文現象が続くとても珍しい年だそうです。

まずはあと1カ月を切った5月21日(月)の「金環日食」を皮切りに、6月6日(水)の「金星の太陽面通過」、8月14日(火)には「金環食」が日本でも観測できるとのことです。

首都圏近郊での金環日食は173年ぶり

1カ月を切り直前に迫った金環日食ですが、書店や家電量販店、そして身近なコンビニエンスストアでも金環日食観察用のサングラス、日食を撮影するための様々なカメラ機材などの特設コーナーが目立ちます。

今回の金環日食は、日本国内では1987年9月23日の沖縄金環日食以来の25年ぶりのようです。

しかし首都圏近郊で金環日食を観察できるのは、なんと1839年9月7日以来、実に173年ぶりになるそうです。
ちなみに今後、日本で観測できる日食は、2030年6月1日の北海道での金環日食、2035年9月2日の能登半島から新潟、長野、群馬、栃木などの皆既日食、2041年10月25日の大阪、名古屋など中部日本での金環日食ということだそうです。

日本各地での金環日食が観測できる時間帯は、鹿児島で食の最大が7時22分、大阪が7時29分、名古屋が7時31分、東京が7時34分。

今年の金環日食が注目される大きな要因として観測できる帯状の地域が、九州南部から近畿南部、関東まで広範囲にあること。また、大都市が含まれることもあり「国内史上、最も多くの人が見られる金環日食」とも言われています。

体験学習で科学少年を増やす

この一大天文ショーに対して文部科学省は、金環日食を自然や科学への関心を深める好機とし、正しい観測方法などを解説する資料を各都道府県の教育委員会などに配布しているとのこと。

その中には金環日食が始まる時間帯が午前7時30分前後と登校時間に当たることから、直接太陽を見て目を痛めないように注意することも盛り込まれているようです。

また、埼玉県などの小中学校では、始業前の金環日食の観測会を計画しているところもあるようですが、体験重視の学習は面白い試みといえるかもしれません。

金環日食のような大きな自然現象を実感して、科学に興味を持つようになり、「一生の仕事にするきっかけになった」、と言う体験談は科学分野だけでなく、さまざまな分野で活躍している多くの方々から伺います。

パブリックリレーションズ(PR)の観点からみても、企業が営んでいる事業を多くの人に知ってもらうとともに、その事業自体を通した社会貢献活動を通じその事業分野に興味を持ってもらう。

こうした活動を通して、新しい人材を発掘し産業の継続、発展のために企業責任を果たすCSR(企業の社会的責任)活動がいま注目されています。

東日本大震災から1年以上が経過、未曽有の1年を自ら経験した日本企業にとって、企業規模の大小を問わず新たな企業価値の創造が不可欠となっています。

その大きな1つにCSR活動があることは疑いありません。世界に通用する、日本で創案される新しい形のCSR活動。 新しいCSRにおける「ジャパンモデル」を考える1年かもしれません。

何となく下向きな感じのニッポン、金環日食を機会に思考を上向きに、明るくするきっかけにしたいものです。

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