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2019.08.01

「SDGs世代」とパブリック・リレーションズ
~誰一人置き去りにしない目標達成に不可欠な倫理観とコミュニケーション能力

皆さんこんにちは、井之上喬です

早いもので今日から8月です。

気象庁は7月29日、「関東甲信地方が梅雨明けしたとみられる」と発表しました。平年より8日、2018年に比べ約1カ月遅い梅雨明けだったそうですが本当に雨が多い長い梅雨でしたね。

学生の皆さんは待望の夏休み到来といったところでしょうか。急に暑くなりましたので、熱中症などに気を付けて存分に夏休みを楽しんでください。

多くの中学校入試にSDGs

梅雨明け前の7月28日付けの朝日新聞エデュアの特集は「わが子と学ぶSDGs」。

トップには日能研作成の「SDGs中学入試問題から見る2019年の変化」からの引用として、多くの中学校の国語、算数、社会、理科などの入試問題にSDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)関連が出題されたことを取り上げていました。

そして「2020年度から順次、実施される新学習要領でも、児童・生徒が他者を尊重し、多様な人々と協働しながら『持続可能な社会の創り手』となることを求めている」と続けています。

この流れをうけて書店やオンライン書店には多くの子供向けSDGs本、冊子が並んでいます。

おさらいですがSDGsは、4年前の2015年9月にニューヨーク国連本部において、「国連持続可能な開発サミット」が開催され、国連加盟の全ての193カ国の賛成で採択されました。SDGsは17の目標と具体的な内容を明記した169のターゲットでできています。

国際連合広報センターのホームページ
https://www.unic.or.jp/activities/economic_social_development/sustainable_development/2030agenda/

「誰一人置き去りにしない」をスローガンに、国連に加盟するすべての国は、2030年までに、貧困や飢餓、エネルギー、気候変動、平和的社会など、持続可能な開発のための様々な目標を達成すべく取り組んでいます。

SDGsの大きな特徴は、このような社会課題解決の主体に民間企業を位置付けている点で、世界規模でSDGs経営の取り組みが進んでいます。

日本企業の間でも、遅ればせながらSDGsを経営戦略に取り込み、本業を生かしたSDGs目標達成に向けた動きが広がっています。

まさに産業界は、SDGs実装の時代を迎えているということができます。

民間企業では社員を巻き込んだ様々なSDGs活動が行われていますが、2030年、そしてそれ以降のSDGsを担う人材教育がまさに今、教育の現場で進行していると思います。

幼児期から質の高い教育を

SDGsの第4の目標に掲げられているのが「質の高い教育をみんなに」、そして第17の目標は「パートナーシップで目標を達成しよう」です。

誰一人置き去りにしないSDGsの目標を達成するには、まさに様々なステークホルダーとの良好な関係を構築するためのリレーションシップマネージメント、つまりパブリック・リレーションズ(PR)の考え方が不可欠なのです。

私はこれまでパブリック・リレーションズ(PR)の仕事を通じ、それを実践してくれる多くの人に巡り合えました。この活動をさらに、高等教育そして幼児・中等教育にも拡大しています。

中等教育については次回お話ししたいと思いますが、まず幼児教育では、パブリック・リレーションズのベースとなる倫理双方向コミュニケーション自己修正の概念をわかりやすく表現した絵本作りに注力しています。「きずな(絆)絵本シリーズ」です。
https://kizuna-ehon.com/series/vol1/

このシリーズは、グローバル社会のさまざまな人ときずなをつくり、人とのかかわりのなかで互いが協力して目標を達成する、パブリック・リレーションズ(Public Relations)というスキルを、子供にもわかりやすく学べるように作っています。

子供達がパブリック・リレーションズとコミュニケーションを学ぶことで、豊かに育っていけるよう支援、こうした取り組みを「きずな教育」と呼んでいます。

子供のころからパブリック・リレーションズを学び、成長してSDGsを実装する担い手となる「SDGs世代」が世界で活躍する社会を想像してみてください。

SDGsが世界規模で大きな潮流になっている今、井之上パブリックリレーションズの企業理念である「パブリック・リレーションズを通じより良い社会を実現する」時代がまさにそこまで到来していると感じています。

中等教育におけるパブリック・リレーションズ教育については改めてお話したいと思います。

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