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2017.04.04

新年度スタート〜今年の新入社員は「キャラクター捕獲ゲーム型」

皆さんこんにちは井之上 喬です。

井之上パブリックリレーションズ本社近くにある新宿御苑の桜が見ごろになってきました。
4月に入り大型バスで多くの海外からの観光客が苑内に入る姿を見ることが多くなりました。

是非、日本の自然や文化の素晴らしさに触れて、良い思い出をもってもらいたいものです。

新入社員の特徴にみる時代の流れ

4月1日は日本では新年度の始まり。節目の時になっています。
希望に満ちた新入社員、新入学生の姿を街のあちこちで見られるのは嬉しいものです。

この時期の恒例になっていますが公益財団法人日本生産性本部が平成 29 年度の新入社員の特徴を発表しました。今年の新入社員のタイプは「キャラクター捕獲ゲーム型」だそうです。昨年大ヒットした任天堂のゲーム「ポケモンGO」型ということになるのでしょうか。

プレスリリースの解説を紹介しますと「キャラクター(就職先)は数多くあり、比較的容易に捕獲(内定)出来たようだ。一方で、レアキャラ(優良企業)を捕まえるのはやはり難しい。すばやく(採用活動の前倒し)捕獲するためにはネット・SNS を駆使して 情報収集し、スマホを片手に東奔西走しなければならない。」としています。

そして、「必死になりすぎてうっかり危険地帯(ブラック企業)に入らぬように注意が必要だ。はじめは熱中して取り組むが、飽きやすい傾向も(早期離職)。モチベー ションを維持するためにも新しいイベントを準備して、飽きさせぬような注意が必要(やりがい、目標の提供)」とのこと。

昨今の若者気質をうまくとらえるとともに、世相をわかりやすく反映していますね。

日本生産性本部の発表を続けて紹介すると、「コンピュータゲームといえばインドアのものだが、昨夏はスマホ片手に外に出て歩き回るゲー ムが大流行した。採用が増え、氷河期から売り手市場へと変化しても、就職活動は学生にとって 大きな負担だ。リクルートスーツを着てスマホで情報収集しながら説明会から説明会へ、インターンシップからインターンシップへと歩き回る姿は、このゲームに熱中した人々の姿を思い起こさせる」とあり、なるほどと思わせました。

また「レアキャラ(優良企業)を探し求める情報収集能力と、どこへでも出向くフットワークのよさを是非仕事でも発揮してほしい。」とアクティブさが期待されています。

そして、「ただし、このゲームは電池や通信量がかさむのでやりすぎに は注意が必要だ(ワークライフバランス)。世界中で取り組まれたこのゲームのように、ボーダー レスに世界を股にかけて活躍して欲しい」とグローバル人材への期待がにじみ出たものになっています。

この調査をまとめた方も相当ポケモンGOをやりこんでいるのではと推察されました。

パブリック・リレーションズの視点がより重要に

この調査は昭和48年に開始されていますがその年の新入社員は「パンダ型」(おとなしくかわいいが、人になつかず世話が大変)だったそうです。(平成14年までは現代コミュニケーション・センターが命名・発表)

その後の特徴をいくつか拾ってみますと、「ムーミン型」「たいやきクン型」「テレフォンカード型」「バーコード型」「四コママンガ型」「形態安定シャツ型」「ブログ型」「ETC型」と続き、最近は「ロボット掃除機型」「自動ブレーキ型」「消せるボールペン型」そして昨年の「ドローン型」と続いています。

各年の新入社員の特徴に関するコメントが絶妙なので是非、ホームページにアクセスしてみてはいかがでしょうか。http://www.jpc-net.jp/

井之上パブリックリレーションズも4月から日本を含む3か国から新しい社員を迎えます。トランプ大統領の登場、英国のEU離脱など、世界はハイパー化したグロ―バリゼーション時代を迎え混とんとしています。

このような時代にこそ、『倫理観』に支えられた『双方向性コミュニケーション』と『自己修正』をベースとしたリレーションシップ・マネジメントを実践する、パブリック・リレーションズが不可欠だと確信しています。

新入社員の皆さんには、グローバルなパブリック・リレーションズの視点をもって皆さんが持つ能力を存分に発揮してもらいたいと思っています。

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