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2017.03.22

海外が注目する日本の桜前線〜桜はリレーションシップ・マネジメントのキーワード

皆さんこんにちは、井之上 喬です。

昨日(3/21)、靖国神社(東京・千代田)の標本木(ソメイヨシノ)で5輪以上の開花が確認され、気象庁から開花宣言がでました。これは平年より5日早く、昨年と同日だったとのこと。また、約1週間後に満開になる見込みとのことです。

私の経営する会社(株式会社井之上パブリックリレーションズ)では、新宿御苑に近接していることもあって御苑でのお花見は恒例行事化していて、社員の楽しみにもなっています。

昨年のお花見は3月31日に催し、丁度、満開時と重なり春爛漫の風情を満喫できました。今年の予定は4月7日。ソメイヨシノの見頃から外れるものの、園内には約65種1100本の桜が植栽され、2月のカンザクラから4月下旬のカスミザクラまで、長い期間にわたって桜を愛でることができます。

今年も首相主催で、皇族や各国駐日大使、衆参両院議長、特別招待者ら約1万人を招待する「桜を見る会」は新宿御苑で4月15日に開催されます。長い期間にわたって桜を愛でることができる新宿御苑ならではのイベントともいえますね。

対象は「今、日本に興味がある外国人」

皆さんは、japan-guide.comを閲覧したことがありますでしょうか。日本の旅行情報や生活、文化情報を集約した世界No.1の訪日外国人向け日本情報ポータルサイトといわれ、毎月およそ160万人のユーザーが訪れるそうです。

実際、数カ月以内に訪日旅行を予定している外国人の方をはじめ、日本に興味があり、まだ予定はないがいつか日本を訪れたいと考える外国人などが主な閲覧者だとのこと。

また文化面に関しても、日本の伝統芸能からポップカルチャーまで網羅しているため日本文化に興味のある学生も集っているといいます。「今、日本に興味がある外国人」が集まる総合日本情報サイトといっても過言ではないようです。

なかでもjapan-guide.comの名物企画は「桜リポート(Cherry Blossom Reports)」で2009年にスタートし、今年で9シーズン目を迎えます。

「この桜リポート」は、このサイトを運営するエクスポート・ジャパン株式会社(本社:大阪市中央区)の複数社員が同時に全国各地でさくら情報を取材し、毎日リポートをアップデートしているとのこと。その情報量はかなりのもので、外国から日本のお花見を楽しみにやってくる観光客のために、最新の生情報を伝えることを最大の使命としているようです。

今や、「桜」人気は世界に拡がっています。海外旅行などでタイミングが合えば外国でお花見を楽しむのも一興かと思い、世界の桜名所5選を紹介しましょう。

日本から世界へ! 海外の桜の名所5選

先ずは、皆さん良くご存知のワシントンDCポトマック川の入江「タイダルベイスン」の桜並木で、日米友好の証として知られています。20日には、毎年恒例の「全米桜祭り」もはじまり、期間中には100万人を超える人出も予想されているようです。

カナダの桜といえばバンクーバーが有名ですが、トロントのハイパークにも見事な桜並木があるようです。桜の時期には日本の花見と同じように、地元市民の方々が桜の下でピクニックを楽しむ光景がそこかしこで見られるとのこと。

スゥエーデンでストックホルム市民の憩いの場となっているのが「王立公園」。冬場に大人気の園内のスケート場の氷が溶けると、次のお楽しみは日本から送られた桜観賞のようです。王立公園はとても小さな公園ですが、スウェーデン王立オペラも近く、周囲にはカフェや桜の木や噴水や彫刻などが並び花見客を誘っているとのこと。

アジア地域では先ず、阿里山(台湾、嘉義県)。阿里山は、台湾の中部エリアにある石水山、尖山、大塔山、小塔山など18の山々から成る国定公園。台湾山桜のほかに、ソメイヨシノやチシマザクラ、オオシマザクラなど、さまざまな品種の桜の彩が魅力だとのこと。

そして最後に紹介する桜の名所が、汝矣島公園(韓国、ソウル)。ソウルの中心地にある汝矣島公園には、約2キロに渡って1600本の桜が並びます。4月上旬に開催される桜祭りは、ショーやパフォーマンスなどが盛大に催され、600万人以上の花見客が訪れる一大イベントとなっているとのこと。

このようにグローバルな広がりを持ち、人気も高い「桜」は、日本と世界の国々や都市を繋ぐリレーションシップ・マネジメントのキーワードの一つとして、重要な役割を担っているようです。

ところで西日本では知られていますが、積善山(せきぜんざん)三千本桜で有名な愛媛県上島町岩城島「いわぎ桜まつり」が4月2日?9日で開催されます。3千本を超える桜並木がふもとから山頂まで天女の羽衣のように続き、さまざまな桜は山頂への山道沿いで人々を楽しませてくれます。

岩城の桜は東日本の人にはほとんど馴染みがありませんが、亡き母の郷里弓削島から2つ隣の島で、島全体に1万数千本の桜があるといわれています。今年は時間を作って岩城島の桜を楽しみたいと思います。

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