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2014.10.02

秋の展示会シーズンを告げる「CEATEC JAPAN 2014」来週開幕!〜エンジニア交流の場の創出など新たな取り組みに注目

皆さんこんにちは井之上 喬です。

いよいよ10月に突入、ビジネスマンにとっては2014年の追い込みの時期でもあります。そしてこの時期はさまざまな学会やセミナー、展示会が日本の各地で行われるシーズンでもあります。

私が経営する井之上パブリックリレーションズでは、さまざまな展示会でのメディアサポート業務を行っていますが、来週開催の「CEATEC JAPAN 2014」でもプレスルームの運営などを行うことになり、担当者は最後の追い込みで多忙を極めています。

今年のCEATEC JAPANは、10月7日(火)から10月11日(土)までの5日間、幕張メッセ(千葉市美浜区)で開催。テーマは「NEXT ?夢を生み出し、未来を描け」、期間中の来場者は約14万人を見込んでいます。概要は http://www.ceatec.com/ja/ を参照ください。

IoT時代に様変わりする展示会内容

CEATEC JAPANは家電見本市のイメージが強いと思いますが、最近は大きく様変わりしています。世界最先端の技術・製品・サービスが一堂に集められ、国内外の業界関係者をはじめとして幅広いユーザに情報を提供する、IT・エレクトロニクスの総合展示会に生まれ変わっています。

IT・エレクトロニクス産業は、スマートフォンやテレビ、パソコンなどの家電にとどまらず、自動車やヘルスケア、インフラやエネルギー、農業など生活やさまざまな産業のあらゆる分野においてイノベーションを牽引する存在になっています。

そのような大きな流れの中で日本が真に活性化するためには、“既存のプレイヤーが元気になる”ということに加え“新たなプレイヤーが出現、社会が変わっていく”ということが必要不可欠です。

今年のCEATEC JAPANの大きな特徴は、イノベーティブな未来を創り出そうとするプレイヤーが一堂に会するプラットフォームとして、多種多様な交流を通じて新たなビジネスを創出する場の提供を目指しています。

また、IoT(モノのインターネット)時代を迎え私たちの身の回りのデバイスが全てインターネットに接続する中で、さまざまなロボット、ウエアラブル端末、進化し続ける自動車、最先端のモバイル機器など、注目のモノが多く展示されるようで楽しみです。

日本のエンジニアに期待

その中で私が注目している取り組みは、技術者の交流イベントです。最先端のIT・エレクトロニクス関連の幅広い領域の製品、サービス、コンテンツの研究・開発に携わるエンジニアがCEATEC JAPANを活用し交流を深め、新たなビジネス機会の創出を目的とした企画を実施しています。

IT・エレクトロニクスを専門的に取り扱う有識者がツアーガイドとして各社の技術紹介・質疑応答をサポートするガイドツアーを10月8日から10日の3日間の日程で実施するとのこと。

ガイドツアーではツアーへの参加者は、エプソン販売のスマートグラス「MOVERIO」を装着し、会場内は本田技研工業のパーソナルモビリティ「UNI?CUB」を使用して移動するそうです。

以前は多くの日本企業のエンジニアがさまざまな国内外の展示会に足を運び、最先端の世界の技術トレンド、製品開発を肌で感じることが当たり前であった気がします。

しかし、リーマンショック以降、経費削減の大号令のもと出張経費は削減され展示会に出掛ける機会は大幅に減っていると聞きます。

それだけが日本のエレクトロニクス産業の地盤沈下の原因とは言いませんが、エンジニアが最先端技術に触れる機会の喪失、エンジニア同士の交流機会の欠如が足を引っ張っていることは確かだと思います。

地盤沈下したとはいえ、日本のエレクトロニクス業界は本当は元気なのではないでしょうか。例えば最近発売されたアップルのiPhone 6に搭載されている部品を見てみましょう。

報道によると手振れ補正用アクチュエーターのアルプス電気、ミツミ電機、液晶ディスプレイのジャパンディスプレイ、シャープ、ミネベアのLEDバックライトモジュール、村田製作所の高周波フィルターなど多くのMade in Japanの電子部品がスマホで一人勝ちのiPhoneを支えており、各分野で日本企業が世界市場で圧倒的なシェアを誇っているとのこと。

日本の優れた技術力とアイディア、そして海外市場を把握したマーケティング力が融合すれば日本のエレクトロニクス業界はこれからも世界をリードする産業であり続けると確信しています。

今年のCEATEC JAPANがそんなターニングポイントになることを期待しています。

パブリック・リレーションズ(PR)の神髄は、リレーションジップ・マネジメントにあります。

エンジニアの皆さん、寺山修司の「書を捨てよ、町へ出よう」ではありませんが、たまにはデスクを離れ、さまざまな人々が交わる空間で、リレーションシップ・マネジメントを通して、新たなビジネス創出の旅に出掛けてみてはいかがでしょうか。

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