交遊録

2006.04.21

〜第5の経営資源〜「パブリック・リレーションズ」出版記念パーティ開催!

こんにちは、井之上喬です。
皆さん、いかがお過ごしですか?

4月17日、日本プレスセンターで「パブリック・リレーションズ」の出版記念パーティを開催しました。

当日、出版元の日本評論社から、発売の第1週に丸善本店でビジネス書部門第8位、続いて神田の旭屋で同じく第5位にランクインされたとの報告を受け、順調な滑り出しに勇気づけられオープニングを迎えました。

小川さんのジャズピアノで

会場となったレストラン・アラスカでは、大きな窓から日比谷公園の緑を満喫することができます。演奏に駆けつけていただいたピアノの小川理子さんとベースの小林真人さんのデュオによるジャス演奏は、さながらニューヨークを想いおこさせてくれました。

発起人代表である片方善治(情報文化学会会長)さん、石村和清(ヤマハ相談役)さんの挨拶を皮切りに、早稲田大学大学院教授の北川正恭さん、アメリカンファミリー生命保険の創業者兼最高顧問の大竹美喜さん、作家の猪瀬直樹さんなどからのご祝辞をいただきました。いずれも日本が必要としているパブリック・リレーションズの将来への期待と暖かい励ましのお言葉でした。

皆さんのスピーチのなかには、第5の経営資源ともいえるパブリック・リレーションズの機能と役割、そしてその学問的な位置づけなどが触れられていました。この本で私の意図するものへの理解と、パブリック・リレーションズの可能性に多大な期待をお寄せいただいていることを改めて知らされ、深い感銘を受けました。

200名の人達に囲まれて

会場には、日頃から個人的にお世話になっている方々、高校時代や大学時代の友人、早稲田大学や、PR業界関係者、取引先の皆様など、財界、政界、官界、学会などさまざまな分野から200名近くの方々にお越しいただきました。なかにはニューヨーク、ワシントンDC、ソウルなど海外から遠路お祝いに駆けつけてくださった方もいらっしゃいました。

出席されなかった方で、IPRA会長のチャールズ・ヴァン・デル・ストラッテン男爵や映画監督の大林宣彦さんなどからも祝電をいただくなど、多くの方々から心強いメッセージをいただきました

なかでも、とりわけ嬉しかったことがありました。それは私の長年の友人で、2年前に亡くなった高崎望さんの奥様の絢子夫人が出席してくれたことです。私をアカデミックな世界に導いてくれた高崎さんの存在を近くに感じながら、夫人と共に喜びを分かち合えたことを心より感謝しています。

このブログを読まれている皆さんと何よりも喜びを共有したかったことは、当日会場で感じられた「パブリック・リレーションズに対する大きな期待とある種のエネルギー」でした。会場は、さながら「パブリック・リレーションズに満ちあふれた空間」が出現したような、そんな独特の雰囲気に包まれていたような気がします。

翌朝、前の日にわざわざ駆けつけ祝辞をくださった大学時代のナレオハワイアンズの先輩、浅井愼平さんから電話がありました。そのなかで、「日本ではこれまでパブリック・リレーションズが学問として研究されてこなかった」ことや「日本導入の際に、パブリックを『公共』と訳したのが間違いだった」こと、そして「パブリック・リレーションズという、日本社会にない概念を導入することの難しさ」など、日本のパブリック・リレーションズについてご自身の考えを真剣に語ってくれました。慎平さんと音楽以外の話でこんなに盛り上がったのは初めてだったかもしれません。

その後、嬉しいニュースが飛び込んできました。パーティ参加をきっかけに、ある外資系企業の社長が「パブリック・リレーションズは企業経営に役立つ」と理解して、幹部研修用に「パブリック・リレーションズ」の本をマネージャー・レベル以上に支給すると決定したという知らせでした。

まさに、ひとつの「集い」が新しい何かを生み出すきっかけとなることを実感した瞬間でもありました。日ごろ北川さんがおっしゃるバタフライ効果のように、パブリック・リレーションズに対するエネルギーがじわじわと日本列島に広がっていくことを願っております。

そして何よりも発起人の方々やお忙しいなか会場までお越しくださった多くの方々に支えられ、素晴らしいパーティを開催して頂いたことを心より感謝します。当日、十分なおもてなしができなかったことをお詫びすると共に、これからも何卒ご支援賜りますようお願い申し上げます。

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