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2018.11.01

11月1日は「本の日」、あなたは本屋が好きですか〜本屋さんに出かけてみてはいかが

皆さんこんにちは井之上喬です。

ちらほらと初雪の便りが届く季節になりましたね。

私は現在アジア中東を旅していますが、こちらはさしずめ日本の夏でひきかけていた風邪も治ってしまいました。

日本もこれから急に寒くなったりしますので、体調管理には留意され紅葉の秋をご満喫ください。

減少続く本屋の数

2018年から11月1日が「本の日」に制定されたのをご存知でしょうか。
本棚に並ぶ本を見立てて(111)11月1日に指定したそうです。なるほど。「本の日実行委員会」のホームページ  https://honnohi.com/page-26/ もご参照ください。

全国の本屋さん(今日は書店ではなく本屋さんに統一します)それぞれが、お客様に喜んでいただけるような企画を考え行いながら本屋に足を運んでいただこうという活動とのこと。これに合わせて、全国の本屋さんでは総額500万円分の図書カードNEXTネットギフトが当たるプレゼント企画「11月1日は本屋へ行こう!キャンペーン」などを11月11日まで実施しています。

ひとりでも多くの人に実際に本屋へ足を運んでもらうためのキャンペーンを新たに展開する背景には、言われて久しい活字離れ、そしてインターネットによる書籍購入の普及など本屋を取り巻く大きな環境の変化があります。

毎日新聞の6月24日朝刊には「止まらない書店数の減少 このままでは寂しすぎる」とする社説が載っていました。記事を一部紹介しますと「手に取って本を選べる、街の中の「リアル書店」がどんどん姿を消している」から始まり、東京・六本木の青山ブックセンターや東京・代々木上原駅前で約40年間愛された「幸福書房」の閉店など特徴ある本屋の閉店を惜しむ話題が取り上げられていました。

また、厳しい本屋の経営環境を示すデータとして「1996年をピークに長く続く出版不況のなか、書店を取り巻く環境は厳しさを増している。書店調査会社アルメディアによると、今年5月1日現在の全国の書店数は、前年比500店減の1万2026店。10年前に比べ3割近い減少だ」とも触れています。

本屋に入って、ノスタルジーを感じるのは私だけではないと思いますが、減少を食い止めるためにできるだけ足を運びたいと思います。

デジタル一辺倒からの変化も?

一方で電子出版市場の成長、そして「ネット書店」の隆盛の実態を上げながらも以下のような心情を述べています。「仕事や学校帰りに、ふらっと立ち寄った書店で、何気なく手にした本との幸福な出合いを経験した人は少なくないだろう。うんちくたっぷりの店主との会話を楽しむのも、リアル書店ならではの充実した時間だ。書店がもたらすのは、そうした暮らしの潤いだ」私も大きくうなずいた。

そして「米国では「デジタル疲れ」などで電子書籍の販売額が減り、紙の本の売り上げが回復しているという。発想とセンス次第で、リアル書店の活路はまだまだあるはずだ。」とも触れています。

実際日本でも経済情報をベースに世界規模で新たなメディア展開をしているNewsPicksが100万部を超す書籍を連発したり、デジタルオンリーと思われがちな企業のオウンドメディアで紙の雑誌タイプの動きが出てきたり、紙の本の良さ、楽しさを見直す動きも出てきているように感じます。

本屋は本を売るだけではなく、作品、作品の世界観、作家と読者を結ぶ空間であると思います。

私自身も今年は、パブリック・リレーションズの英語本をロンドンから出版したり、子供向けのパブリック・リレーションズの絵本「なかなおり」の監修をしたりしましたが、原稿を書いているときにイメージするのはデジタル本ではなく温かみのある紙の書籍です。

パブリック・リレーションズ(PR)の職業柄、様々な情報を肌で実際に感じるのに本屋さんは私にとって必要な場所ですし、本屋さんは個人的にはとても落ち着いて好きな空間の一つです。

「スマホを捨て、本屋に出かけよう」そしてお気に入りの1冊を見つけて秋の夜長を過ごすのはいかがでしょうか。

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