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2018.08.31

始球式は大隈重信公に始まる〜米国では第27代大統領の肥満から始まった

皆さんこんにちは、井之上喬です。
残暑お見舞い申し上げます。

日本列島が記録的な猛暑、台風やゲリラ雷雨に見舞われるなか甲子園の高校野球に次ぎアジア大会2018ジャカルタで熱闘が続いています。

日本オリンピック委員会(JOC)の山下泰裕選手強化本部長はアジア大会2018ジャカルタではメダル目標を設定しないことをすでに明らかにしています。これは、2020年東京五輪の金メダル獲得目標を史上最多の30個に設定したことで、「2年後に迫った東京五輪の金メダルに絞って目標を決めた方がいいだろう」ということのようです。

アジア大会もいよいよ大詰め、今大会では30日現在で59個の金メダルを獲得し、既に仁川アジア大会2014の47個を上回る勢いです。この勢いが2年後の東京五輪に繋がれば良いですね。

さて、今回のブログではアジア大会ではなく、野球の始球式にまつわるお話を紹介します。

「甲子園レジェンド始球式」

第100回全国高校野球選手権記念大会は、大阪桐蔭(北大阪)が金足農(秋田)を13-2で破り、史上初となる2度目の春夏連覇を達成し、8月21日に全日程を終了しました。その間、数々の感動が日本列島を包んだことは記憶に新しいことです。

第100回を記念してこれまで夏の甲子園で活躍した元球児による「甲子園レジェンド始球式」が試合のある全日程で行なわれたのも話題の一つでした。

開幕日は、高校最後の夏に「5打席連続敬遠」で敗れたという逸話をもつ松井秀喜さん(石川・星稜)が務めました。開幕試合となったのは松井さんの母校星稜(石川)?藤蔭(大分)でこの奇跡ともいうべき巡り合わせに球場は大きく揺れました。

レジェンドは様々な年代で活躍した18人。定岡正二(鹿児島実)、板東英二(徳島商)、金村義明(報徳学園)、中西太(高松一)、桑田真澄(PL学園)、佐々木主浩(東北)、太田幸司(三沢)など、いずれもプロ野球で活躍した選手で皆さんも良くご存知の方々でした。

始球式で投じられたボールは、レジェンドにサインしてもらった後、阪神甲子園球場内の「甲子園歴史館」に展示される予定とのこと。

何故、空振りするのか?

1908年に早稲田大学野球部とアメリカ大リーグ選抜の親善試合が行われたといいます。この時に日本初の始球式が行なわれたようです。

その日本初の始球式でボールを投げたのは、当時早稲田大学初代総長であった大隈重信公。ソフト帽をかぶり、羽織袴を着たいでたちだったといいます。大隈氏が投球そしてバッターには早稲田の1番バッターの学生が入っていたとのこと。

「林先生が驚く初耳学」(5/24放送分)で野球の始球式でどうして必ず空振りをするのかを野球好きで有名な林修先生が解説していました。

「大隈公の投げたボールはとんでもない方向へいってしまい、バッターの学生は『大隈重信に恥をかかせるわけにはいかない』と慌てて機転を利かせてバットを振って空振りにしたそうです。」

それ以来日本では始球式というのはバッターがわざと空振りするようになったとのことです。

アメリカの始球式についても面白い理由があるそうです。アメリカで始球式が始まったのは、第27代アメリカ大統領ウィリアム・タフトの体重140キログラムを超える肥満が要因とか。側近が「この肥満では危ない。運動してもらおう」と少しでも体を動かすために始球式をやってもらったとのこと。1910年にワシントンD.C.にある地元球団『ワシントン・セネタース』の開幕式でのことでした。ちなみにアメリカの始球式ではバッターは打席に立たないようです。

まだまだ猛暑が続く気配です。体調管理に留意しましょう。

 

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