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2016.03.24

桜の開花宣言とともに球春たけなわ〜最先端のVR技術で新たなスポーツ体験も可能に

皆さんこんにちは、井之上喬です。

球春を告げる第88回選抜高校野球大会が3月20日に阪神甲子園球場で開幕しました。春はセンバツから、と言われるように東京でも3月21日、気象庁から開花宣言が発表されました。

平年より5日早い開花だそうです。恒例になった新宿御苑での私の会社(井之上パブリックリレーションズ)の花見は来週予定していますが、ソメイヨシノの花が残っているかちょっと心配です。

野球ファンを球場に呼び込め

球春と言えばプロ野球も3月25日(金)に セントラルとパシフィックの両リーグが開幕します。野球ファンにとってはひいきチームの勝敗に一喜一憂する日々が始まりますね。

プロ野球は、このところ地上波テレビでは視聴率が上がらず放送されることが少なくなり、人気低迷が懸念されるプロ野球ですが、昨シーズンの観客動員数は過去最多の2,432万人を記録しています。

単純計算すると日本人の4人に1人球場が足を運んだ計算になります。セ・パ交流戦を見る限りでは、実力ではパリーグが圧倒するものの、観客動員数はセリーグが圧勝。以前から言われているように「人気のセ、実力のパ」通りの結果となりました。

昨シーズンの注目は広島でした。広島市は人口が120万人弱にもかかわらず、最大収容人数が3.3万人のマツダスタジアムの1試合平均の観客動員数は黒田効果もあってか何と約3万人、常に90%の座席が埋まっている計算になります。

広島の人たちの地元カープ愛が凄いのはだれもが知るところですが、カープギャルに象徴されるように女性ファンを球場に呼び込むための様々な取り組みが奏功したともいえるのではないでしょうか。

2016年も観客動員数の拡大に向け、各球団がどんな取り組みをするのか楽しみです。麻薬問題やとばく問題など、とかく暗い話題が多い昨今のプロ野球界、明るい話題づくりに期待したいところです。

東京オリンピックでもVRが現実に

そんな中で注目したいのが横浜DeNAベイスターズの取り組みです。

球界初の取り組みとしてゴーグル型ヘッドマウンドディスプレイ「Gear VR」を用いた、360度の映像コンテンツ提供サービス「360(さんろくまる)ベイスターズ」を実施するとのこと。

Gear VRはスマートフォンGalaxy S6/S6 edgeと組み合わせて、コードレスで高画質な360度コンテンツが楽しめるゴーグル型ヘッドマウントディスプレイ(HMD)で、360度楽しめる様々な映像コンテンツを提供することで、球場に来たファンがより野球を楽しめるほか、球場で野球観戦できないファンも、仮想現実(VR)を楽しめるとのことです。

横浜DeNAベイスターズは「コミュニティボールパーク」化構想のもと、誰もが楽しめる新たな球場作りを目指しており、今回の取り組みでも今まで誰も体験できなかった新しいスポーツ観戦スタイルを提供するとしています。

米国の調査会社トラクティカによると、VR市場は2020年に約2兆5000億円に達するとの予想もあります。

2020年には東京オリンピックが開催されます。新国立競技場でHMDによるVRで世界のトップアスリートの躍動感を体験する、そんな現実が目前に迫っていると思うとわくわくします。

海外からの観光客がHMDを装着し東京の名跡を訪ねると、様々な言語での説明だけでなく過去の映像がVRで体験できる、そんな夢のようなことが実用化されようとしているのです。

人工知能(AI)そしてVR、スーパーコンピュータやミリタリー向けに開発されてきた最先端の技術が一気にコンシューマに身近な存在になっています。

そんな中、このような最先端技術を支える半導体で業界最大手の米国インテルの元会長兼最高経営責任者(CEO)であったアンディ・グローブ氏(79歳)が21日に79歳で亡くなったとの訃報が飛び込んできました。

グローブ氏は1968年にロバート・ノイス氏とゴードン・ムーア氏が創業したインテルに、3番目の社員として入社。1979年に社長、1987年にCEOに就任し、1997年から2005年まで会長を務め、インテル史上最大の転機である半導体メモリーからマイクロプロセッサーへの事業戦略転換をリードし、マイクロソフトとともにWintelと呼ばれるパソコンの黄金時代を築いた人物。

私の会社では、インテルが16ビットマイクロプロセッサ(CPU)8086を開発した1978年のノイス氏来日時の記者会見、1981年にグローブ社長が来日した際の記者会見を行うなど数々のコンサルテーションを行ってきましたがグローブ氏の訃報に接し、ハンガリー系米国人でとても優しく紳士的だった同氏のお人柄を想いだします。

心よりご冥福をお祈りいたします。

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