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2015.08.28

大河ドラマ「花燃ゆ」佳境に〜2018年の明治維新150年に向け「平成の薩長土肥連合」も発足!

皆さんこんにちは井之上 喬です。
台風の影響でしょうかあの残暑が信じられないほど、東京は涼しい日が続いています。特に夜は窓を開けたままにしていると、肌寒さも感じるほどです。

やはりワクワクする明治維新モノ

さて日曜日の夜は定番ともいえるNHK大河ドラマ、2015年は「花燃ゆ」。

NHKホームページによると、明治維新期に活躍した志士を育てた吉田松陰と、その松陰を育てた杉家の家族が同家四女の文(ふみ)を中心に、多くの困難を乗り越えていった杉家の強い絆と、松陰の志を継いだ若者たちの青春群像がダイナミックなスケールで描かれている、と紹介されています。

8月30日放送のあらすじを見ると、「薩長同盟が成立し長州藩は薩摩藩から密かに武器を入手し、幕府との戦いに備え始めた。そしていよいよ幕府軍が長州に迫ってきた。兵の数では圧倒的に幕府軍が上だが、長州藩は武士から農民まで一致団結し、士気は高まっていた。だが、敵を迎え撃つ準備が追い付いていなかった。・・・」いよいよドラマは佳境を迎えてきたようです。

例年のことですが、この大河ドラマの舞台となった地方ではさまざまな観光イベントが展開され、大きな経済効果をもたらしています。
山口県が発表した2014年の観光客などの動向調査によると、観光客数は前年比1.9%増の約2900万人でこれまでで最高、5年連続の増加となったとのことです。

大河ドラマ「花燃ゆ」放送に関連した事前の売り込みなどが功を奏し、宿泊者数も2.5%増の約448万人とこちらも5年連続で最高を更新したとのこと。2015年は年間を通じさまざまな集客イベントが展開されていますから記録更新が期待されます。

そんな2015年の8月31日(月)、江戸幕府のおひざ元であった東京で非常に面白い記者会見が開催されます。

新たな地方活性化の取り組みに期待

それは「明治維新150年に係る薩長土肥連携事業連絡会議」主催による、「平成の薩長土肥連合」の盟約締結式、および設立共同記者会見です。

ご縁があって私が経営する井之上パブリックリレーションズが、この楽しい記者会見の運営に携わることになりました。

「平成の薩長土肥連合」の設立経緯などを少しご紹介しますと、2009年10月に観光産業の育成・強化を目的に鹿児島県観光連盟と山口県観光連盟が盟約を締結し「薩長連合」が発足。

まずは両県での観光情報発信や観光客の誘致などの展開を開始。その後、平成30年(2018年)の明治維新150年に向けた連携拡大について高知県、佐賀県に打診し、2014年2月に「明治維新150年に係る薩長土肥連携事業連絡会議」が発足、今回の平成の薩長土肥連合の盟約締結に至ったとのこと。

広域観光ルート形成、相互誘客体制の構築など、観光需要拡大に向けた本格的な連携が始動することになり、新たな地域活性化の取り組みとして注目されます。

当日は東京の明治記念館で、明治維新150年に向け「薩長土肥」、現在の鹿児島県(薩摩)、山口県(長州)、高知県(土佐)、佐賀県(肥前)の4県が連携した新たなプロジェクトの成功に向け各県知事や観光団体代表者などが集結し出陣式が行われます。

地方創生を目的とした取り組みが日本の各地で展開されていますが、2020年の東京オリンピック開催に向け多くの外国人観光客が急増している今こそ、日本の歴史、文化などを理解してもらうのには絶好の機会だと思いませんか。

ひいてはそのような取り組みが私たち日本人にとっても、歴史を改めて考える良い機会になるものと思います。

さまざまな取り組みを効果的に情報発信する、国内外に向けたそんな役割もパブリック・リレーションズ(PR)に関わるものとして担っていければと考えています。

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著者:井之上 喬
井之上パブリックリレーションズ社長/京都大学大学院特命教授

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