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2015.08.20

まだ、夏休みに間に合う行楽地〜東京エンタメ・スポットランキング

皆さんこんにちは井之上 喬です。

私は例年この時期、亡き母の故郷の瀬戸内海に浮かぶ美しい小島、「弓削(ゆげ)島」(愛媛県)で夏休みを過ごします。皆さんはどのような夏休みを過ごされましたでしょうか。

今年は高知や東京から大学の教え子やメディア関係者が来島し楽しい休みになりました。

さて今回は東京近郊をテーマにしたお話しです。
日経BP社発行の雑誌、『日経エンタテインメント』が東京近郊で行ってみたいエンタテイメント(エンタメ)・スポットはどこなのか?そして、実際行ってみて満足が高かったスポットはどこなのか?全国の男女1000人を対象に調査した結果を最近公表しています。

まだ夏休みが続きますが、これからでもご家族で、あるいは友人たちとお出かけする際に参考になればと思い、今回のブログでは日帰りで楽しめる東京のエンタメ・スポットを紹介します。

ディズニーパークの人気が他を圧倒

「この夏、行ってみたい東京のエンタ・スポット」で、1位に選ばれたのは、東京ディズニーシーでした。2位は、東京ディズニーランド。いずれもオリエンタルランドが運営するディズニーパークが他を圧倒する人気を示す結果となっています。

得票数で見ると、回答者1000人のうち、約6割もの人がディズニーシーとディズニーランドの両施設に票を投じており、老若男女を問わず楽しめるという声が多かったといいます。

東京ディズニーシーでは8月末まで、スペシャルイベント「ディズニー・サマーフェスティバル」を開催。また、東京ディズニーランドでも8月末まで、ちょうちんに加え太鼓の音も流れる「ディズニー夏祭り」が開催されます。出かけてみてはいかがでしょうか。

3位は東京スカイツリータウン。高さ634mの東京スカイツリーを中心に300を超えるショップや「すみだ水族館」含む複合施設。「まだ行ったことがないから」(20代女性)、また、「お店や施設が充実しているから」(40代女性)という意見が数多く寄せられたとのことです。

4位に入ったのは三鷹の森ジブリ美術館。宮崎駿監督作品に代表される『となりのトトロ』や『千と千尋の神隠し』など歴代のスタジオジブリ作品を展示しており、幅広い層に人気のスポット。

5位は東京タワー。東京スカイツリーに展望台としてのお株は奪われた感があるものの、今年3月にタワー内に大ヒットマンガ『ワンピース』をテーマにした大型テーマパーク「東京ワンピースタワー」を開園。オープンからからわずか48日で来場者が10万人を突破する人気ぶりで、「ワンピースの展示を見に行きたい」(20代男性)など、新たな客層を開拓しています。

以下、6位はリニューアルされた歌舞伎座。7位渋谷ヒカリエ、8位六本木ヒルズと商業施設が続き9位にはフジテレビ。今やフジテレビのあるお台場は一大観光スポットで夏休み恒例のイベント「お台場夢大陸」が8月31日まで開催中とのこと。10位は四季劇場がランクイン。

満足度ランキングでは4-10位に変化

「満足度の高かった東京のエンタ・スポットランキング」のトップ3を見ると、1位は東京ディズニーシー、2位は三鷹の森ジブリ美術館で3位は東京ディズニーランドと先の「行ってみたいランキング」と順位的に大きな違いは見られませんでした。

しかし、4-10位に入ったスポットは、歌舞伎座を除いて、大幅に順位を上げています。それぞれの順位とその理由が記され、興味深いところです。

4位の四季劇場(行ってみたいランキングでは10位)は、『ライオンキング』や『アラジン』など劇団四季の公演を上演している常設劇場。8月9日に『サウンド・オブ・ミュージック』が開幕し、人気を高めているとのこと。

5位のキッザニア東京(同14位)は90を超える職業の中から子どもたちが好きな仕事に挑戦し、楽しみながら社会の仕組みを学ぶ体験型施設。子どもたちがいきいきと仕事に取り組む様子が見られ、親世代からの評価が高かったようです。

6位は国立能楽堂(同14位)で7位歌舞伎座(同6位)、8位東京宝塚劇場(同18位)、9位はニューヨークの”Blue note”を本店に持つジャズクラブ(行ってみたいランキングではベスト20圏外)で10位は浅草演芸ホール(同20位)という結果でした。

私は、「行ってみたいランキング」よりも「満足度ランキング」により関心を持ちました。4?10位に入ったスポットは、歌舞伎座を除いてそれぞれが大幅に順位を上げている点などです。

四季劇場やキッザニア東京、国立能楽堂、東京宝塚劇場、そしてBlue noteへの来場者は、それぞれの施設が提供するサービスのうち、どのようなエンタテインメント要素に満足や感動をしたのでしょうか?

このように来場者の満足度を分析し、そのデータを基にパブリック・リレーションズ(PR)を戦略的に構築し、継続的にPR活動を展開させることで「行ってみたいランキング」においても上位ランクを十分に狙えるのではないかと思います。
こうした分野においてもパブリックリレーションズの役割が期待されています。

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著者:井之上 喬
井之上パブリックリレーションズ社長/京都大学大学院特命教授

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