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2014.05.16

「国際博物館の日」に悠久の歴史に思いをはせるのも〜企業博物館も含め身近な博物館・美術館などに足を運ぼう

皆さんこんにちは、井之上 喬です。
5月も半ばを過ぎ新緑が目にまぶしいさわやかな気候になってきました。

1年を通じてさまざまな記念日があります。個人では誕生日や結婚記念日などなど。デスクの上に置いてあるカレンダーを見ると、今週は12日が介護の日、13日がカクテルの日、14日が温度計の日、15日がヨーグルトの日、16日が旅の日など連日何かの記念日になっています。

「国際博物館の日」には全国で記念事業が

日曜日の5月18日は「国際博物館の日」だそうです。国際博物館の日は、国際博物館会議(ICOM)が1977年に制定したもので、博物館の社会的な重要性についての普及啓発を行うことを目的にし、日本では2002年から実施しているようです。

2014年の世界共通テーマは「コレクションは世界をつなぐ」で、日本でも日本博物館協会とICOM日本委員会が中心となって5月18日を中心に北は北海道の平取町立二風谷アイヌ文化博物館から南は沖縄の浦添市美術館まで、全国271の博物館や美術館などで記念事業が展開されています。

またこれらとは別に企業が運営する企業博物館と言われる施設も全国各地にあります。これらは企業コミュニケーション活動の一環として地域社会に事業内容を身近に感じてもらうことや、CSR(企業の社会的責任)活動の意味合いも大きいですね。

いくつか挙げてみますと鉄道博物館(JR東日本)、NHKスタジオパーク (NHK)、産業技術記念館(トヨタグループ)、松下資料館(パナソニック)、インスタントラーメン発明記念館(日清食品)、食の文化センター(味の素)、TOTO歴史資料館(TOTO)など枚挙にいとまがありません。

この機に近くの博物館、美術館などに足を運んでみてはいかがでしょうか。

東京・上野の東京国立博物館では4月22日から5月18日まで特別展「キトラ古墳壁画」の展示が東京初公開で行われており、会場は連日大勢の来場者でにぎわっているようです。

特別史跡の奈良県明日香村のキトラ古墳(7世紀から8世紀初め)の極彩色壁画を、明日香村以外で公開するのは今回が初めてだそうです。四神のうち朱雀(すざく)、白虎(びゃっこ)、玄武(げんぶ)を、また獣の顔と人の体を持つ十二支のうち子(ね)、丑(うし)を展示しています。

私が経営する井之上パブリックリレーションズ社内で鑑賞した社員の感想を聞くと、まず人の多さにびっくりしたことで2時間待ちだったそうです、それと展示については極色彩に驚いたこと特に赤の鮮明さが印象的だったそうです。

千年以上前にもかかわらず鮮やかな極彩色の輝きが色褪せていない不思議さ、これが多くの人を魅了してやまないのでしょうか。これからもこの美しさを維持保存し後世に残すことも現代の我々の使命かもしれません。

遠い歴史に想いを馳せる時、私はいつも「主の御前では一日は千年のようであり、千年は一日のようです・・・」という新約聖書のペテロの一節を想起します。私が、キトラ古墳の極彩色壁画に出会った時は、きっと時空を超えて、それが昨日描かれたことのような錯覚に陥るに違いありません。

オリンピックの前年の2019年に京都で世界博物館大会を招致

世界博物館大会(ICOM大会)は3年ごとに開催され昨年8月にはブラジルのリオデジャネイロが開催地で世界103カ国から約2000人の博物館関係者が参加しました。

次回開催地は2016年7月のイタリア・ミラノの予定ですが、ICOM日本委員会ではミラノの次となる2019年の第25回大会を京都で開催すべく立候補の準備を本格的に進めることになったとのこと。

開催地の決定はパリの本部で2015年6月。2020年の東京オリンピック開催招致活動同様にうれしい結果を期待したいところです。

そういえば20世紀フォックスが、映画「ナイトミュージアム」の最新作となるナイトミュージアム3を2014年12月公開予定で製作を進めています。ナイトミュージアムは第1作が2006年に公開され舞台はニューヨークのアメリカ自然博物館、2009年の続編はワシントンのスミソニアン博物館に舞台を移し、動き出す展示物に遭遇する主人公の様子をコミカルに描き、大ヒットを続けています。

最新作の舞台は明らかにされていないようですが、日本のどこかの博物館が舞台なんてこともあるかもしれませんね。

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