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2013.10.17

意外と近そうな自動運転車の実用化〜オールジャパンで関連技術開発を加速しよう

皆さんこんにちは井之上喬です。

今年、最大最強規模の台風26号が15日夜から16日朝にかけて関東地方を暴風域に巻き込み通過しました。伊豆大島をはじめ各地で大きな被害が出たようです。被災された皆さんには心よりお見舞い申し上げます。

過去最低の観客動員数だったF1日本GP

車好きの私は最近の自動車に関するニュースに注目してみました。一つは三重県の鈴鹿サーキットで開催されたF1日本グランプリ(GP)です。決勝があった10月13日までの3日間の観客動員数は、昨年より3万7000人少ない延べ17万1000人で過去最低だったそうです。

昨年の日本GPは、日本人ドライバーの小林可夢偉選手が3位入賞し大いに盛り上がりましたが、今年は日本勢の不参加が影響したのか残念な結果になったようです。

14日付けの中日新聞では、開催3日間とも晴天に恵まれたが観客数は過去最高だった2006年の36万1000人の半分にも届かなかったと、話題性に欠けた2013年日本GPを総括していました。2年後の2015年にはホンダがF1に復帰することを表明しており、今後の復活に期待したいところです。

さらに中日新聞は、鈴鹿市が鈴鹿サーキットと共同で今年から始めた市民向けの割安「市民応援席」の取り組みも紹介していました。

750人ほどが観戦し、鈴鹿市のキャッチコピー「さぁ、きっともっと鈴鹿。」と書かれた緑の手旗を振りながら世界最高峰のF1レースを楽しんだそうです。

まずは地元が先頭に立ったモーター・スポーツ文化の創造が求められます。そのためには、さまざまなPR手法を使ったイベント開発が期待されるところです。

ITS世界会議開催、世界をリードする日本の自動運転技術

同じ10月14日から高度道路交通システム(ITS)の普及促進を目指した「ITS世界会議 東京2013」が18日まで東京で開催されています。

日本での開催は9年ぶり3回目で、東京ビッグサイトで展示会や様々なセッションが実施予定です。会期中は世界60カ国以上から8000人以上の参加が見込まれています。

今回のITS世界会議の大きな注目はなんといってもIT(情報技術)を駆使した自動走行でしょう。10月3日のこのブログでもCEATECでの日産の自動運転車のデモの様子をレポートしましたが、トヨタ自動車、ホンダ、日産などの日本勢に加え米国ゼネラル・モーターズ(GM)など海外勢も自動運転車の取り組みを発表しています。

実用化間近と実感したのはトヨタ自動車の高速道路での自動走行の映像でした。首都高速道路での公開運転の様子が披露されましたが、急カーブもスムーズに通過、渋滞時でも自動走行できるなどこれまでのイメージからすると大きな進歩を感じました。

実際に日産は東京オリンピック開催年の2020年に自動運転車を市販化、GMも2020年代に自動運転技術を投入できるとの見通しを明らかにしています。

日本経済新聞10月12日のニュースクールのコーナーでも「車の自動運転時代 来る?」とする見出しで自動運転車の仕組みをわかりやすく解説していました。

それによると、自動運転を支える3つの技術として「1)知る=高性能カメラ、レーダーなどで車の周囲360度を常にチェック。障害物や道路標識を見つけたり、前を走る車との距離を計測したりする。2)考える=カメラなどからの情報を人工知能で高速処理する。交通ルールや地図データと照らし合わせて車の走行や停止を判断。3)動かす=人工知能の判断をもとに、ハンドルやブレーキ、アクセルなどを電気信号で瞬時に正確に操作する」としています。

よく考えるとこれら一連の流れを支える技術は日本が得意とする分野ではないでしょうか。安倍首相もITS世界会議の開会式の映像で「ITSの推進は成長戦略における重要な要素。規制緩和やインフラ整備を積極的に進めていきたい」と期待の高さを表明しています。

渋滞の緩和、交通事故防止や地方を中心とした高齢者の安全な移動など自動運転車の社会的な意義は大きいと思います。

また、さまざまな関連技術は新しい産業の創出につながることになり日本勢が先行している感がありますが、自動車メーカーばかりでなく米国グーグルも3年前から公道実験していることはよく知られており、異業種からの新規参入も含め技術の進歩とともに一気に競争が激化することも考えられます。

国を挙げてのインフラ整備、産官学協調でのさまざまな関連技術開発の効率化、通信技術などの標準化など、実用化に向けてさまざまな課題も多いかと思います。オールジャパン体制で自動運転車分野でも世界をリードしてもらいたいと感じています。

こうした国家的なプロジェクトに、目的達成のための手法であるパブリック・リレーションズ(PR)がどのように機能するか楽しみです。

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