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2011.10.24

充実の秋をお過ごしですか 〜読書の秋も電子書籍化?

こんにちは井之上喬です。

神無月も残すところ1週間になり秋本番と言ったところでしょうか。
食欲の秋、スポーツの秋、芸術の秋、読書の秋・・・皆さんはどのように今年の秋を過ごしていますか。

駅の案内などを見ても紅葉の名所へ誘うようなポスターが目につきます。東京近辺では箱根、日光、奥多摩、谷川岳などなど多くの紅葉の名所があります。みなさんの身近なところにも、ある瞬間、目にもまぶしい紅葉を見られるスポットがあるかもしれませんね。いつもと違う目線で少し周りの景色に気を配ってみてはどうでしょうか。

山登りが好きな友人の話しを紹介します。
北アルプスに登るのが特に好きだそうですが、「学生のときは穂高岳に初雪が降った、というニュースを聞いてその日の夜行列車に乗って紅葉を見に穂高に出かけることを何年か続けた」とのこと。

その理由は、前穂高岳、奥穂高岳、北穂高岳に囲まれた涸沢カールでのナナカマドの燃えるような赤とダケカンバの黄色、そして緑の葉が織りなすべストの紅葉の風景に出合うためだそうです。友人によれば世界一の紅葉だ、とのことです。

それにしても衝動に駆られ、すぐ現地に見に行くような場所を持っている人はうらやましい限りです。

秋の夜長には読書

あまり遠出ができない我々にとって、身近な秋の1つに読書の秋があります。今あなたはどんな本を読んでいますか?

トーハンの発表による2011年上半期べストセラー総合は、1位が「謎解きはディナーのあとで」(東川篤哉)、2位が「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」(岩崎夏海)、3位が「KAGEROU」(齋藤智裕)、また4位が「老いの才覚」(曽野綾子)、5位が「くじけないで」(柴田トヨ)。

以下、「モンスターハンターポータブル 3rd PSP版スタートダッシュブック カプコン公認」(Vジャンプ編集部)、「モンスターハンターポータブル 3rd ザ・マスターガイド」(電撃PlayStation編集部)、「心を整える。 勝利をたぐり寄せるための56の習慣」(長谷部誠)、「救世の法 信仰と未来社会」(大川隆法)、「モンスターハンターポータブル 3rd 公式ガイドブック」(ファミ通書籍編集部)が10位までの顔ぶれとなっています。
11位から20位までには、「バムとケロのもりのこや」(島田ゆか)、「9割がバイトでも最高のスタッフに育つディズニーの教え方」(福島文二郎)、「伝える力『話す』『書く』『聞く』能力が仕事を変える!」(池上彰)、「放課後はミステリーとともに」(東川篤哉)、「デフレの正体 ――経済は『人口の波』で動く」(藻谷浩介)、「日本はなぜ世界でいちばん人気があるのか」(竹田恒泰)などがランクされています。

あなたのお気に入りの1冊はありましたか?

我々の世代にとって本とは、非常に大切な存在でした。お気に入りのカバーや栞を使い、1冊1冊に込められたメッセージと真剣に対峙したような気がします。今の皆さんはどのように読書を楽しんでいるのでしょうか。

電子書籍が本格化

ところで皆さん毎日の通勤電車の車内を思い浮かべてみてください。これまではラッシュアワーの狭い空間で新聞を畳みながら記事に目をやる人が多かったですが、今は沢山の人が携帯電話やスマートフォンを器用に操作しながら情報を得ています。

10月20日の日本経済新聞朝刊の1面トップ記事の見出しは『アマゾン、日本で電子書籍』。インターネット通販で世界トップの米国アマゾン・ドット・コムが年内にも日本語の電子書籍を購入できるWebサイトを開設、日本でも電子書籍市場が本格的に立ち上がるだろうとの記事でした。

アマゾン・ドット・コムはPHP研究所をはじめとし小学館、集英社などの出版大手と提携することで電子書籍事業参入を考えているようです。

日本でも電子書籍配信サイトはあります。ソニーが運営するReader Store(コンテンツ数2万8000点以上)、紀伊国屋書店のBook Web Plus(同2万点)、大日本印刷、NTTドコモなどのhonto(同5万点)、シャープのガラパゴスストア(同3万6000点)、楽天のRaboo(同2万点)、凸版印刷、インテルのBookLive!(同3万5000点)など。

書籍のインターネット通販で国内での実績を持っているアマゾンの日本で進出は、市場の拡大と同時に一気に電子書籍ビジネス業界は生き残りをかけた競争の時代に突入するとみられています。

市場拡大の大きな要因には、電子書籍データを取り込む端末の多様化も見逃せません。アマゾンは自社の端末「キンドル」を投入するほか、ソニー、パナソニック、シャープなども専用の端末を出していますが、電子書籍普及のカギはiPhoneやアンドロイドなどのスマートフォンが握っていると考えられます。

電子書籍化に保守的であった日本の出版界も、従来のコミックだけでなく文芸書やビジネス書、そして新刊を電子書籍化するなど、紙から電子出版への移行は避けられないと覚悟を決めたようです。

また、新聞社や雑誌社も紙からオンラインへの移行が急速に進んでおり、PRの現場での情報発信の方法も大きく様変わりしています。
パブリック・リレーションズ(PR)においてはメディアの果たす役割は非常に大きく、伝えたいメッセージを新聞や雑誌、テレビ、書籍、インターネットなどを通し最終的な受け手に的確に発信していくことが重要です。

特に若い人たちの間では当たり前になっている電子情報。この大きな波に乗り遅れないようにPRパーソンとしての感性を研ぎ澄ましたいところです。

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