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2011.11.28

古典落語の天才、談志さんの死を惜しむ〜限られた時間・分量で如何にメッセージを凝縮するか

こんにちは井之上 喬です。
先週は週半ばの水曜日が勤労感謝の日で休日。米国などでもサンクス・ギビングディーThanksgiving Day)で多くの会社がお休みです。収穫の秋そして働くことへの感謝の心は共通ですね。

その勤労感謝の日、落語家の立川談志さんが75歳で亡くなっていたとの報道がありました。談志さんが長年喉頭がんと闘っていたことをご存知の方も多いのではないでしょうか。

型破りの天才

談志さんに対するあなたのイメージはどのようなものですか。彼にはその型破りな行動や言動に、毒舌、反体制、トラブルメーカーなどさまざまなイメージを持たれていますが、古典落語の第一人者としての実力は誰もが認めるところでした。

独演会はいつも満席で。天才の称号にふさわしい人がまた一人いなくなったのは本当に残念です。

報道によると1997年に食道がんが見つかり、晩年は糖尿病、喉頭がんを患うなどしましたが、談志さんの希望で声帯の摘出手術はしなかったようです。
噺家が声を失うことは自分を失うこと。命より大切な声帯を守り高座、落語への執念を見せた談志さんの苦悩が伝わってきます。

談志さんは、1983年には立川流を名乗り病に倒れるまで勢力的に活動しました。彼は、「個」を全面に押し出し落語界に独自の世界を築いたのでした。
日経新聞11月25日朝刊に、評論家で談志さんを古くから知る矢野誠一さんがその追悼文に「この人の多彩な活動によって、落語という存在を閉鎖社会から抜け出させ、社会的に認識させたことは高く評価されていいだろう。」と政界進出を果たすなどその舌鋒で多方面に影響を与えた談志さんの死を惜しんでいます。

戒名は生前に談志さん自身がつけた「立川雲黒斎家元勝手居士」(たてかわうんこくさいいえもとかってこじ)。談志さんの名調子がもう生で聞けないと思うと残念でなりません。

5分間に凝縮し面白くまとめる

山藤章二さんが描く味わいのある談志さんのイラストがついた、CDを聞き直してみようかと思っています。

ユニークな落語関係の本に「5分で落語のよみきかせ」がPHP研究所から出版されています。演芸研究家、落語作家である小佐田定雄さんの作品ですが、小学生に読み聞かせをすると大いに受けると聞いたことがあります。

おそらく5分程度に面白さを凝縮することで、子供たちにも落語の面白さや深さが理解できたのではないでしょうか。

5分といえば最近、面白いテレビ番組に出会いました。NHK教育テレビEテレの「0655」と「2355」です。

ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが0655は、毎週月曜日から金曜日の午前6時55分から7時までの放送。1日のはじまりをつくる5分番組で「日めくりアニメ」「おはようソング」などの楽しいコーナーで、あなたを送り出します。

一方2355はというと、同じく毎週月曜日から金曜日の夜11時55分から零時までの放送で、1日の終わりにほっとひといき。NHKのホームページには、2355は、見ると気持ちよくリラックスできるおやすみ前にぴったりの5分番組と紹介されています。

出演者を見ると、0655のオープニングはボブ・マーリーの名曲を真心ブラザーズが見事にアレンジ、ほかにもデーモン閣下、爆笑問題など、また2355にもおやすみソングを担当する小泉今日子はじめ細野晴臣、蒼井優など錚々たるメンバーが顔をそろえ5分間という短い時間にさまざまなメッセージを凝縮しています。

5分間を1つのユニットにメッセージ発信を行なうことの快さがこの2つの例にはあるのかもしれません。
パブリック・リレーションズ(PR)でも限られた範囲内でしっかりとメッセージを発信することはとても重要です。

その最たるものがプレス・リリースではないでしょうか。見出しがあってリードがあって、本文があって閉めに至るまでの、わかりやすさと分量は、多忙な記者や編集者が読んでくれるかどうかの決め手になります。分量はできればA4で2ページ以内にまとめたいところです。

リレーションシップ・マネジメントであるパブリック・リレーションズの関係構築先にコア・コンピタンスとなるメディア・リレーションズがあります。
メディアとのコミュニケーション・ツールともなるプレス・リリースにもう1度心を配ってみようと思いました。

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