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2011.08.15

終戦記念日に思う 〜「絆(kizuna)」がつくる戦争のない世界

こんにちは井之上喬です。
皆さんいかがお過ごしですか?

今日は終戦記念日。今年も8月15日を亡き母のふるさと愛媛県の弓削島で迎えています。
1941年12月8日の日本軍による真珠湾攻撃に始まり、45年8月6日の広島、8月9日の長崎への原爆投下を経て、66年前の8月15日、日本はポツダム宣言を受諾し戦争は終結しました。

毎年8月になると悲惨な戦争体験が風化することのないように、メディアもさまざまな形で報道しています。
特に今年は、3月11日の東日本大震災における福島原発事故による放射能汚染問題を広島・長崎へ投下された原爆による放射能汚染問題と重ね、日本の平和が原発問題の解決なしには担保できないことを伝えています。

豊かな自然エネルギーで平和を維持する

3・11を経験しポスト原発の課題を背負った日本は、将来のエネルギー問題の解決に向けて世界のお手本(モデル)になれるのではないかと私は考えています。

世界は、国家間の利害やプライドの衝突で戦争を引き起こします。第2次大戦が天然資源とりわけ石油資源争奪のための戦争とも言われているように、石油資源をめぐる争いは戦争の引き金になりやすい問題となっています。

尖閣諸島をはじめ、対立が激化する中国とベトナム、フィリピンとの間の南シナ海の島嶼(とうしょ)をめぐる領土問題も、海底に埋蔵されているガス田や油田などのエネルギー資源が問題の根底にあるといわれています。

原発事故を契機に菅政権により提出された「再生可能エネルギー法案」は8月末にも国会の承認を得られることがほぼ確実視されています。
再生エネルギーとは、太陽光(熱)、風力、バイオマス、水力などから作り出すグリーン・エネルギー。

これらの自然エネルギーを代替エネルギーとして積極的に開発、導入することで日本は世界に対しCO2のない社会を提示できるはずです。
福島原発事故を受け自然エネルギー開発に大きく舵を切ろうとしている日本にとって8月は、新たに地産地消型グリーン・エネルギー国家を目指す決意を表明する象徴的な月となりそうです。

「絆」が世界平和をもたらす

東日本大震災で見せた日本人の絆の強さは世界を魅了しました。

戦争は相互理解と相互の関わりがある状態では起きることはありません。国家と国家の前に、個人と個人との絆の醸成ほど重要なものはありません。
インターネットが広く普及した社会では、内容によっては国家間の情報よりも個人間の情報がストレートで速報性があり相互理解や相互の関わりを深めるには有効といえます。

特にインターネット規制の外側にいる携帯によるツイッターの普及は目覚しく、政府の不当な規制を乗り越え、草の根レベルの交流を通して絆づくりが実現しやすい環境にあるといえます。まさに21世紀型の国際的個人間連携。

日本は戦後66年間一度も戦争を起こしていません。私たちは悲惨な体験から戦争の無意味さを体験を通して学んだからです。
昨年のこのブログでも書いたように、戦争は、誰もが傷つけられる非人間的な行為。

私たちすべての日本人には、戦争の、そして原爆の悲惨さを後世に伝え、2度とおろかな失敗を繰り返さないために「戦争」と戦い、いかなる「戦争」をも排除しなければなりません。

8月15日は日本人として、2000万人を超えるアジア諸国民を巻き込んだ慰霊の日でもあることを忘れてはなりません。
国境や民族を越えた出会いが増えていくなか、それぞれの価値観や世界観を尊重しながら、絆づくりを行っていくことができますように。

私たちは戦争の記憶を風化させることなく平和を築く責任を共有しなければなりません。

またパブリック・リレーションズ(PR)の実務家として、二度と同じことが繰り返されないようにさまざまな問題にインターメディエータ( 仲介者)としてリレーションシップ・マネジメントを通して役割を果たさなければなりません。

最後に、故ローマ教皇ヨハネ・パウロII世が1981年に来日し、訪問先の広島で発した一節を紹介します。

「戦争は人間のしわざです。戦争は人間の生命の破壊です。戦争は死です。過去をふり返ることは将来に対する責任を担うことです。」(広島『平和アピール』)

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