趣味

2006.07.21

早稲田大学「ナレオ・ハワイアンズ」創設60周年。

癒しの音楽、ハワイアン

太平洋に浮かぶハワイの島々。青い海に囲まれた南国の島で生まれた音楽、ハワイアン・ミュージックは癒しの音楽として多くの人々を魅了してきました。私もその一人です。瀬戸内海に浮かぶ弓削島で毎年、幼少時代の夏を過ごした私にとって、開放的でスピリチュアルなハワイアンに惹かれたのはとても自然なことでした。

高校時代にハワイアンに初めて出会い、その後早稲田大学の音楽サークル、「ナレオ・ハワイアンズ」で卒業まで音楽三昧の学生生活を送った私にナレオとナレオの持つ空間は心を安らげてくれるオアシスでした。

先日、7月17日の海の日に、そのナレオのOB組織である「早稲田大学ナレオ稲門会」主催のディナー・ショーが新高輪プリンスホテル「飛天の間」で開かれました。年に一度、約700人が参加するこの「ナレオ・パーティ」は、今年で10回目。チケットは毎年発売直後には完売。

今年は「早稲田大学ナレオ・ハワイアンズ」創設60周年を記念して、特別ゲストに菅原洋一さん、高木ブーさん、日野照子さんたちをお迎えし、ステージは一段と華やいだものとなりました。現役の1バンドを加えた7バンドが出演。私達のバンド「ナレオ・ウエーブ」もトロピカル・ムードあふれる大空間で久しぶりにステージに立ちました。

ハワイアン音楽は、古くは地元の人々が土地に宿る魂からのメッセージや王様からの言葉を歌に乗せていたものです。こうした音楽とウクレレ、ギター、パーカッションなどが融合したのが、現在のハワイアンです。そのため、マウナロア、アカカ・フォールズ、ラハイナ・ルナ、スウィート・レイラニ、カイマナ・ヒラなどハワイにある様々な地名を含んだ歌が多いのも特徴です。

いま、ハワイアンといえば、ハワイアン・ネイティブのグループによる作曲が主流で、歌詞もハワイ語でハワイの歴史や文化を感じさせるものに人気があります。私たちが大学生の頃、一世を風靡したのは40・50年代にアメリカ本土から移り住んだ白人のミュージシャンにより作られたハワイアンでした。その頃の楽曲はJAZZのコード進行をとり、リズミカルでロマンティックな香りのする愛の歌が主流で、コーラスも古くは、オーソドックススタイルの「ハワイ・コールズ」や、60年代に開花したモダン・ハーモニー(1度、3度、5度の単純なハーモニーではない、複雑系)の「インヴィテーションズ」、「アリーズ」などでした。

また手指の動きでハワイアンの歌詞を表現しながらハワイアン・ミュージックに乗せて踊るフラダンスも、ハワイアンには欠かせないものです。今年は、早稲田大学ハワイ民族舞踊研究会の学生たちが一年間で習得したとは思えない素晴らしいフラを披露してくれました。

あるバンド仲間との別れ

私たちのバンド(ナレオ・ウエーブ)は、モダン・ハワイアンで、前述の「インヴィテーションズ」と呼ばれるコーラス・グループのスタイルで楽曲を演奏しました。

編成は、スチール・ギター(北原忠一)、ドラムス(中原勉)、ベース&ヴォーカル(長谷川侃志)、ギター&ヴォーカル(三浦孝之)、キーボード&ヴォーカル(榎本隆)とビブラホン&ヴォーカル(井之上喬)の6人編成です。これに元フジテレビのアナウンサーで司会の松倉悦郎が加わります。

今年の編成は昨年より一人減りました。40年来のバンド仲間であった、ギタリストの八木潔さんが、このパーティーが開かれるちょうど3週間前の月曜日、1年半に及ぶ闘病の末に癌でこの世を去ったのです。今年の舞台は私たちにとっては、亡くなった八木さんへの追悼コンサートとなりました。会場に駆けつけてくれた3人のお嬢さんを前にして、全国へ仲間と演奏旅行をした楽しかった40年前の日々を想いおこしながら、メンバー全員がステージで彼と最後のお別れをしたのでした。

八木さん、長い間私達と一緒にありがとう。青春時代をともに過ごしたことや卒業後一緒にバンド活動をしてきたことなどが走馬灯のように頭をよぎります。

あなたの魂があなたの愛したハワイの空にいつまでもありますように…。

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