趣味

2010.03.15

聖書は生きる知恵の宝庫 〜『聖書に隠された成功法則』その2

こんにちは、井之上喬です。
皆さん、いかがお過ごしですか。

先日当ブログで、松島修さん著作の『聖書に隠された成功法則』(2010、サンマーク出版)をご紹介したばかりですが、同書は発売直後のアマゾン・ランキングで総合1位(2月23-24日)になったそうです。そして発売1週間で第3刷が決定されたようで、ハイスピードでその人気を高めています。サンマーク出版は、読売新聞(関東は3月11日、関西は12日実施)や日経本紙への広告出稿(いずれも半5段)を行うなど、販売にもかなり注力しているようです。

いま聖書が注目されている

最近は隔週誌「Pen」の3月1日号でも「キリスト教とは何か」という特集が全体の紙面の2/3以上を割いて組まれています。また、新潮社の季刊誌「考える人」でも春号(4月3日発売)で特集として「はじめて読む聖書」が予定されています。
聖書というモチーフが一般のメディアで積極的に扱われ始めたのも、聖書が難しい時代を生きる私たちに語りかける力があるからなのでしょうか、時代の流れを感じます。
松島修氏
時代といえば著者の松島修さん(写真右)は、日本で最大規模の顧客数を持つ投資コンサルタントとして現在の世界金融恐慌を予測し、事前に自身のメルマガ等で「2007年6月7日で、すべての投資を止めるように」と投資家に警告を発した人としても知られています。

実際に2007年6月12日には、数年間上がり続けた長期米国債の金利がピークに達し、株から債券にお金の動きが逆流し始め、金融収縮が始まっています。株価のピークも6月のこの時期。
この動きは、後のリーマンショックによる株式相場の大暴落につながっていきます。松島さんの予測は的中。金融の現場からどのように時代を見分けて予測したのかは企業秘密なのでしょうが、松島さんは聖書から時代の分岐点がこの時期にあると考え、警告を発したといいます。興味深いところです。

「4つの生き物」を使った性格診断

ところで、松島さんの著書の中で登場し、前回のこのブログでも紹介した「4つの生き物」を使った性格診断が、ウェブサイトでも登場しています。「聖書に隠された4つの性格診断」http://www.seikaku.com/ (「性格ドットコム」)です。

聖書に登場する、4つの顔を持つ天使の名前から「ケルビム・パターン」と名づけられていますが、このサイトを使うと、自分の性質を「獅子」「牛」「人」「鷲」の4つのタイプ別に簡単にチェックできます。松島さんの本職に合わせた投資・トレード向けの性格診断や、著書に合わせた成功のための性格診断などが用意され、診断に合わせた解説やアドバイスも掲載されています。

なかでも面白いのは、4つのタイプ別に「うつ病対処法」が掲載されていることです。「成功法則のパターンもそれぞれの気質によって異なる部分と、万人に共通する部分とがあります。うつ対策でも各タイプ別の対処法と、万人共通の対処法とは異なってきます。つまり、表面的には誰もが同じうつ症状のように見えても、その原因や必要な対応は異なってくるのです。このことを気付かないまま対処すると、前述のようにかえって症状を悪化させることすらありえるのです。」(同ウェブサイトより)

松島さんは、すべてのうつ病に共通する要因は、まず「未来への希望・将来への夢が持てないこと」だと述べています。次に4つのタイプ別の要因を解説し、獅子タイプ(外向型)は、「閉鎖的な環境と、周囲からの拒絶」に弱く、雄牛タイプ(目的志向型)は「期待していた成果や報いが得られなかったとき」にダメージを受ける、などそれぞれのうつ病の「傾向」や「うつ要因」、「対策」そして「周囲のサポート」などについて紹介しています。

人の性格によってカウンセリングを行うことは専門家にとっても難しいようですが、松島さんの独創的な分析方法は明快です。このほかにも「性格ドットコム」には、「ケルビム・パターン別恋愛対策」など、若い人たちの間で流行りそうな内容が盛り込まれた性格診断が近々登場する予定だそうです。

これらを見ていくと、1つのアイデアを広めていくときに、人々にアプローチできる角度がどれだけあるかを洞察する重要性が判ります。これは、パブリック・リレーションズ(PR)における個人の情報結節点の概念でもあります。ひとりの人が投資家であり、読者であり、うつ患者の介護人、そして恋人ということになるけです。

現代社会に生きるさまざまな人々を理解し、彼らとの多様な接点を築き上げていくノウハウは、これからより一層必要とされていくのではないでしょうか。

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