皆さんこんにちは井之上喬です。
いよいよ平昌冬季オリンピックが開幕、選手の皆さんには悔いのないようにベストを尽くしてもらいたいものです。
暦の上では立春も過ぎましたが、北陸地方を中心とする豪雪では大きな被害が出ましたが、これ以上被害が拡大しないことを祈りたいと思います。
この時期は入学試験もピーク、受験生の皆さんの健闘を祈ります。
そんななか、英国タイムズ・ハイヤー・エデュケーション(Times Higher Education、THE)が現地時間の2月6日、アジア大学ランキング2018(Asia University Rankings 2018)を発表しました。
アジア大学ランキング発表、総合1位は3年連続でシンガポール国立大学
それによると総合1位は3年連続でシンガポール国立大学、2位は清華大学(中国)、3位北京大学(中国)、4位香港大学(香港)、5位香港科技大学(香港)、5位南洋理工大学(シンガポール)、7位香港中文大学(香港)、8位東京大学(日本)、9位ソウル大学校(韓国)、10位KAIST(韓国科学技術院)(韓国)となっており、東京大学は2017年から1位ランクを落としています。
このランキングの評価基準は、THE世界大学ランキング同様に「教育の質・学習環境(教育力)」「学生と教員の国際性」「産業界からの収入」「研究の質(研究力)」「論文被引用数(研究の影響力)」の5分野13指標。
2018年はアジア25カ国・上位350大学(2017年は24か国300大学)の結果を公表しています。
全ランキングのうち、もっとも多くの大学がランクインした国は日本で、2017年の69大学から89大学に増加、中国63大学、インド42大学などとなっています。
東京大学のほか、総合トップ100位には京都大学が11位(2017年14位)、大阪大学が28位(同32位)、東北大学が30位(同26位)でその他では東京工業大学33 位、名古屋大学35位、九州大学48位など100位以内には11大学がランクインしています。
日本の大学のランキングに関し物足りなく感じるのは私だけでしょうか?
評価基準になっている、教育力、国際性、産業界との連携など日本の大学、そして日本の教育をグローバル視点で変革する取り組みは喫緊の課題だと思います。
世界に通用する新しい日本の教育システム構築を
文部科学省の新学習指導要領により、2020年から小学校で英語が教科化、そしてプログラミング学習が必修化されますが、時代の趨勢に合わせ、従来の「読み書きそろばん」に加え「英語とプログラミング」が次世代の子供たちに不可欠といったところでしょうか。
インターネット時代を生きるこれからの子供たちは、ソーシャルネットに代表されるコミュニケーションツールの進化や人工知能(AI)など最先端技術の進歩により、これまでに私たちが経験したことのない「ハイパー・グローバリゼーション」のなかで世界規模の競争を生きていかなければなりません。
そのような時代には、単に知識を詰め込むだけでなく、知恵を使い、知識を使いこなすことで目標を達成するための実践教育を行うことが求められます。
そのためには自分を取り巻く様々な存在との関わりの中で、知恵や知識を自由に使いこなすことでステークホルダーとのコミュニケーションを通した良好な関係構築が重要となります。
日本はその大きな流れの中で遅きに失した感さえあります。国もやっと動き出したようですがそのスピードが気になるところです。
幼児教育から中等教育、そして高等教育まで一貫した新たな日本の教育システムを構築していかないとますます世界から取り残されてしまうかもしれません。
パブリック・リレーションズ(PR)の教育はその一つのソリューションとなると考えています。