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2017.08.01
夏休み、好調な海外旅行〜「働き方改革」で長期休暇増
暑中お見舞い申し上げます。
先週末は恒例の早稲田大学の鴨川合宿に参加しました。鴨川の海岸で開催された夏の風物詩の花火を少し離れたセミナーハウスから眺めながら、時の早い移ろいを感じました。
さて今日から8月。8月1日は、「観光の日」とか「花火の日」とかいわれています。国際連合第21回総会において、1967年(昭和42年)を国際観光年とする決議を採択。これを受けて例年8月1日から1週間が観光週間とされ、初日の1日が「観光の日」と呼ばれるようになったといいます。
一方、「花火の日」は第二次世界大戦後、花火が解禁された1948年8月1日を記念して制定されたようです。
夏真っ盛り。前回の私のブログでは、外国人観光客が「クールジャパン」を堪能する夏休みになるよう富士箱根伊豆や支笏洞爺(北海道)、阿蘇くじゅう(熊本県、大分県)など日本を代表する国立公園を紹介させていただきましたが、今回は、JTBがまとめた夏休み期間(15日?8月31日)の宿泊旅行の動向予測を紹介します。
動向予測はJTBグループの販売状況や6月に実施したアンケート1200人の回答、航空会社の予約状況などから推計したとのことです。
今年は遠くの海外へ
JTBの調査によると、海外旅行する人数は前年同期より3.4%多い273万人に達しそうだとのこと。この数字は、1969年の調査開始以来2番目に多いといいます。
テロの影響で落ち込んでいた欧州の伸びが8%と大きく、3連休が2回ある日並びのよさに加え、働き方改革で長期休暇が取りやすくなっており、遠距離旅行が増える傾向にあるようです。
欧州は北欧やドイツ、スペインなどが人気だといいます。2%増を見込むアジアでは中国や香港などがけん引。このほかテロの心配が少ないとしてハワイ(5.2%増)やオセアニア(3.7%増)の人気が高いようです。
北米は3.9%増。JTBの海外パッケージツアーでは8月11、12日が出発のピークとなりそうだとのこと。
日本発の航空旅客を対象とする燃油特別付加運賃(燃油サーチャージ)が8月発券分から下がるのも追い風のようです。現在は北米や欧州で片道7000円の上乗せ分が半額の3500円に。パッケージツアーは料金がすぐ変わらない旅行商品も多いのですが、航空券を個別に取る旅行者への恩恵は大きいといえます。
物見遊山型から「コト消費」へ
一方、国内旅行人数は海外旅行の人気もあってか7460万人と前年比0.7%増にとどまるようです。旅行先では新アトラクションが人気のユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)がある近畿や格安航空会社(LCC)の路線が拡充された北海道の人気が高いといいます。
熊本地震の影響で昨年客数が減った九州も回復が期待できそうとのこと。JTBのツアーでは8月11?15日の出発が多くなっているようです。
また旅行サイト「じゃらんnet」の調査では夜間にハイキングや水族館、クルージングを楽しむなど体験型観光への関心が高まっているとのこと。物見遊山型から、体験を重視した「コト消費」を盛り込んだ旅行に人気が移っている傾向が見られるようです。
今夏は比較的長距離の旅行が増えるため、1人当たりの平均旅行費用は海外旅行が11.9%増の24万2000円、国内は2.1%増の3万4400円になると推計。
ハードワークが求められるパブリック・リレーションズ(PR)の仕事には緩急のリズムが大切です。休めるときには思い切って休息をとり次へのエネルギーとしたいものです。
皆さんの夏休みのプラン、旅行先や予算はいかがでしょうか?猛暑のみぎり、熱中症など体調管理に十分留意して、有意義で楽しい夏休みをお過ごしください。