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2017.06.21

SDGsご存知ですか?〜2020以降の持続可能性をグローバルな視点で考える

皆さんこんにちは、井之上 喬です。

梅雨入りは早かったですが、夏のような天気が続いていますね。今年の梅雨も集中豪雨型になるのでしょうか。すこし心配です。

世界標準のSDGs、グローバル目標は17

皆さんは「SDGs」(エスディージーズ)をご存知でしょうか。

持続可能な開発目標と日本語に訳されており、英語ではSustainable Development Goalsです。2015年9月の国連総会で採択された「我々の世界を変革する: 持続可能な開発のための2030アジェンダ」と題する成果文書で示された具体的行動指針で持続可能な開発のための17のグローバル目標と169のターゲット(達成基準)からなっています。

詳しくは国際連合広報センターのホームページを参照ください。

http://www.unic.or.jp/activities/economic_social_development/sustainable_development/2030agenda/

17の目標は以下のような内容となっています。
1)貧困をなくそう
2)飢餓をゼロに
3)すべての人に保健と福祉を
4)質の高い教育をみんなに
5)ジェンダー平等を実現しよう
6)安全な水とトイレを世界中に
7)エネルギーをみんなに、そしてクリーンに
8)働きがいも経済成長も
9)産業と技術革新の基盤をつくろう
10)人や国の不平等をなくそう
11)住み続けられるまちづくりを
12)つくる責任つかう責任
13)気候変動に具体的な対策を
14)海の豊かさを守ろう
15)陸の豊かさも守ろう
16)平和と公正をすべての人に
17)パートナーシップで目標を達成しよう

地球規模でのサステナブルに対する取り組みで、日本政府も2016年9月にSDGsの実施指針を定め、具体的な政策を進めることにしていますが、まだまだ日本企業の取り組みは進んでいない感じがします。

新たな持続可能な経営と企業価値の創出に向け

CSR(企業の社会的責任)CSV(共通価値の創造)などが注目され企業価値が大きく変化している中で、世界的には中長期の投資価値の評価に非財務情報を重視する傾向が当たり前になっています。

つまりSDGsに沿った形でビジネスを展開することが、持続可能な企業経営に結び付くとともに、SDGsの目標達成に貢献し企業価値も高まるという新たなサイクルが出現しているのではないでしょうか。

サステナビリティをテーマにした国際シンポジウムは、昨年10月日経ホールで、ベネチア国際大学、早稲田大学、日本経済新聞、伊アルカンターラの共催で開催されましたが、日本企業でこの面で先行しているのが伊藤園の取り組みです。

同社常務執行役員CSR推進部長笹谷秀光氏を中心にまとめた、サステナビリティレポート2016「サステナビリティ新時代 〜世界課題に対応する伊藤園のCSR〜」は一読するに値すると思います。

https://www.itoen.co.jp/files/user/pdf/csr/report/sustainability_report_all_2016.pdf

SDGsの目標を自社の企業活動に当てはめてみてください。何らかのつながりが見えてくるはずです。

日本中が2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けた取り組みが中心になっていますが、世界の注目がこれまで以上に日本に集まる機会を活用、今こそ2020年以降に向けた世界基準での持続可能な企業経営に向けた取り組みを本格化する絶好の機会だと思います。

そして伊藤園の笹谷さんが提唱する「発信型三方良し」ではありませんが、SDGsへの取り組みそして成果をしっかりと世界に向けて情報発信するパブリック・リレーションズ(PR)力が日本企業に求められているのではないでしょうか。

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