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2017.04.22

第3次AIブーム、私たちも脳を鍛えよう〜注目される、岩手県大槌町から誕生した『じぃじとばぁば ようこそ数独!』

皆さんこんにちは井之上喬です。

東京は桜のピークが過ぎたかと思えば、一気に夏日になるなど相変わらず気候の変化が激しいですね。

慣れない新生活で体調を崩してはいませんか。その日の体調、気温などに柔軟に対応しGWを迎えたいものです。

最近、新聞、雑誌やテレビ、オンラインニュースでもAI(人工知能:Artificial Intelligence)を取り上げる機会が急激に増え、街なかの広告でもAIの文字を普通に目にするようになっていますが、今回は現在進行中の第3次AIブームについてお話ししたいと思います。

AIとは?そしてどう付き合っていくか

これまでのAIブームを辿ってみますと、第1次AIブームが1950-60年代と言われパズルや簡単なゲームは解けたが実用性には程遠い状態でした。

続く1980年代の第2次AIブームは、専門家の知識をコンピュータにルールとして教え込み、問題解決するエキスパートシステムの研究が中心でした。私のAIとの出会いはちょうどこの時期80年初頭に米国のマサチューセッツ工科大学(MIT)人工知能研究所のシーモア・パパート博士と当時の教育用AI言語LOGOの開発に関わった時のことでした。しかしこの当時も応用範囲が限定されブームは徐々にしぼんでいきました。

そして2013年ごろから始まった第3次AIブームでは、先進的な「機械学習」の実用化が注目され、コンピュータに大量のデータを学習させ、人間のように音声や画像を認識したり最適な判断が可能となるなど技術進歩によりブームは本格的なものになっておりAIは一気に私たちの身近な存在となっています。

いまや機械学習は検索エンジン、医療診断、市場予測、音声認識や文字認識、ゲーム、ロボットなど幅広い分野に応用されています。さまざまなAIの専門書、解説書も出版されていますので興味のある方はGWに読んでみてはいかがでしょうか。

AIの進化を印象付けた出来事に、AIソフトが囲碁、将棋の世界トップクラスの棋士を次々に破っている現実があります。

そのようななかで羽生善治三冠(王位、王座、棋聖)の年頭の日経ビジネスの対談記事が印象に残っていますので紹介します。

「将棋の世界では、AIが新しい発想やアイデアのきっかけになるということがすでに起こっているんですよ。今、膨大な数のソフトが日々、対戦しているのですが、その中から創造的な作戦や戦法とかが生まれているんです」とのこと。

そしてAIと人間の関係については「人間がより賢くなるためにAIの力を使うことが出ればすごくいいなと。AIを脅威に感じている人も多くいるでしょうが、そう考えれば怖くなくなるかもしれませんね」と結んでいます。

将棋の世界ではAI世代ともいわれる若手棋士が活躍していますが、その一番手が史上最年少でプロになった藤井聡太四段でしょう。プロデビュー以来13連勝と記録更新していますが、ついに羽生さんとの対局が実現しますね(4月23日放映:Abema TV)。

自分の脳の活性化を図ろう

人間の脳のメカニズムについては、いまだに解明されていない領域が圧倒的に多いと言われていますが、実際、私たちは人の脳が持つ能力の10%も使っていないと言われています。

いま脳を活性化する様々な取り組みがなされていますが、東北でのある興味深い活動をご紹介します。

これは日本数独協会( http://sudokujapan.com/ )と株式会社ニコリ、そしてNPO法人ソーシャルハーツ(川上 誠代表)の取り組みで、4月20日に高齢者の認知症一次予防および生涯学習を目的とした数独問題集である 『じぃじとばぁば ようこそ数独!』が株式会社ニコリから出版されました。

東日本大震災で大きな被害を受けた岩手県大槌町で、高齢者の認知症一次予防および生涯学習に取り組むNPO法人ソーシャルハーツと数独協会、ニコリなど3者が連携し高齢者にも分かりやすい数独書籍が誕生したのです。

本書の売上の2%は、被災地の復興支援として岩手県大槌町に寄付されるとのことです。

また今後は、岩手県大槌町での取り組みをモデルケースとして、生涯学習への数独活用を全国各地へ展開したいとのこと、あわせて、2017年5月にも大槌町で「数独認定試験」を開催し全国各地へ展開することで、数独を通じた高齢者の生涯学習支援を進めていきたいとのプランを持っているようです。

パブリック・リレーションズ(PR)は日々新たな出会いの連続です、個人的にも脳の活性化を促進しAI時代の最新技術とこれまでの知見を駆使したPRコンサルテーションを行っていきたいと思っています。

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