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2017.02.01

「beyond 2020」のロゴマーク決定〜2020年以降を見据えた日本文化の情報発信プログラムに注目

皆さんこんにちは井之上 喬です。

2月4日は暦の上では立春ですが、この時期は1年でも最も寒さが厳しい時期。まだまだインフルエンザも下火になってはいないようです。体調には十分気を付けたいものですね。

期待高まる東京オリンピック・パラリンピック

1月29日に競泳の男子200メートル平泳ぎで早稲田大学の渡辺一平選手(19歳)が世界記録を樹立したのには驚きました。

2020年の東京オリンピック・パラリンピック開催を前に、大いに期待できる若手選手が登場しましたね。学生時代に水泳でオリンピックを目指していた私としては、自分のことのようにうれしいニュースでした。

東京オリンピック・パラリンピックに向けて準備はいよいよ本格化することでしょうが、この大会の成功を心から祈りたいと思います。

1月27日には「beyond 2020」のロゴマークが決定しました。このプログラムは、2020年の東京オリンピック・パラリンピックをきっかけに、和食や祭りなどの日本文化を世界に発信しようというもの。政府が認証した事業や活動に今回決定したロゴマークが付与されることになります。

ロゴマークは政府が芸術系の大学生から公募していたもので、寄せられた39の作品の中から、横浜美術大学3年生の菅原みこさんの作品が選ばれた、と発表されました。

beyond 2020

横浜美術大学ホームページより

ロゴマークは朱色を使い、「いいね」を意味する親指を立てたジェスチャーや、beyond 2020の頭文字の「b」などをイメージしているそうです。

報道によると発表式に出席した丸川珠代オリンピック・パラリンピック担当大臣は「東京大会を文化でも盛り上げていく。日本全国でマークが見られるような展開をしていきたい」と期待を述べていたとのこと。

認証を行う組織(認証組織)は、内閣官房オリパラ事務局ですが今後は都道府県、政令市、商工会議所などにも拡大していくとしています。

事務局ではさまざまな日本文化を世界に発信する事業や活動の受け付けを始めていて、すでに20件ぐらいの申請があるとのこと。

日本の魅力を国内外へ

beyond 2020プログラムの先行事例としては、大相撲beyond 2020場所(内閣官房)、東北六魂祭パレード(東京都ほか)などがあります。

大相撲beyond 2020場所では両国国技館の枡席を外国人客で埋め尽くし、外国語対応が可能な和装スタッフによる対応、英語での解説などを通じ多様性に応じた導線の在り方、案内の仕方などの運営データを整備するとともに日本文化や大相撲の魅力を国内外に発信するとのことです。

今は東京オリンピック・パラリンピックの開催だけがクローズアップされていますが、多くの人が危惧していることはオリンピック後の不況の到来です。

オリンピック特需で活性化した経済が祭りの終焉と共に萎え、不況に襲われることを誰もが心配する中、beyond 2020プログラムはオリンピックのモメンタムを持続させるために実によく考えられたプランだと思います。2020年以降を見据えたこの文化プログラムに注目したいと思っています。

今まさに春節休暇中の中国からの観光客も、これまでのショッピング目的から日本の文化、芸術、食文化などを体験するために訪れる観光客も急速に増えているようです。

日本には全国各地にそれぞれの素晴らしい多様性に富んだ文化がありますが、まだまだ国内外への情報発信は不十分だと感じています。

2020年以降を見据えた日本文化の情報発信の中心に、パブリック・リレーションズ(PR)をしっかりと機能させたいと思っています。

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