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2013.11.21

2013年あなたのヒット商品は何?〜業績好調な今こそ戦略的PRを!

皆さんこんにちは井之上 喬です。
各地から紅葉のニュースが届いていますが、東京のイチョウなどの街路樹も少しづつ色づいてきました。

身近なものから豪華寝台列車まで多様化するヒット商品

2013年のカレンダーも残り少なくなりましたが、年末になって恒例なのがその年のヒットランキング。

今回は日経トレンディ12月号(発行:日経BP社)とDIME1月号(小学館)から2013年のヒット商品、そして2014年のヒット予測をひろってみました。皆さんの身近なところにもヒット商品があるのではないでしょうか。
まず日経トレンディの「2013ヒット商品ベスト30」の、トップ10を見てみると1位がコンビニコーヒー、2位がパズル&ドラゴン(パズドラ)、3位がアベノミクス消費、4位が半沢直樹、5位が伊勢・出雲、6位Nexus7&iPad mini、7位あまちゃん、8位レイコップ、9位ノンフライヤー、そして10位がグランフロント大阪となっています。

一方のDIMEでは「2013小学館DIMEトレンド大賞」が2020東京オリンピック・パラリンピック招致。

家電・IT部門ではマイクロソフトSurface、ソニーのサイバーショットRX1、フィリップスのノンフライヤー、ライフスタイル部門が花王のヘルシアコーヒー、セブン&アイ・ホールディングスのセブンゴールド、パナソニックの頭皮ケア家電、レジャー・エンターテインメント部門がグランフロント大阪、JR九州のななつ星in九州、特別賞が半沢直樹と壇蜜、そして話題の人物賞があまちゃんの能年玲奈となっています。

アベノミクス効果で景気回復が鮮明になってきた今年、身近なコンビニコーヒー、油を使わず揚げ物ができるノンフライヤーから豪華寝台列車まで日本人のちょっとしたこだわりが窺えるヒット商品が多かったように思えます。

そして、テレビのヒット番組ではあまちゃん、半沢直樹、停滞気味の日本人のマインドを一気に高揚させるようなワクワク感が受けたのかもしれません。

消費税引き上げがどのように消費に影響を及ぼすか心配されますが、2014年のヒットの予感として、DIMEはウェアラブル、4Kテレビ、ハイエンドミラーレス、ハイレゾオーディオ、EV(電気自動車)、軽オープンカー、スーパー三輪車などを挙げています。

また同様に、日経トレンディのヒットを読み解く最新キーワードとして王道追求=基本性能レベルアップを追求した4Kテレビ、快適生活を演出する楽ティブ、少量デラックス、濃密系、発展型コラボなどを挙げています。

記事を読んでいて、多様性が求められる環境にあって2014年も多くのヒット商品が出てきそうな予感がしました。

企業収益回復傾向が鮮明に

そうしたなかで11月19日の日本経済新聞1面トップにこんな見出しが躍っていました。「最高益企業 危機後で最多 今期経常益 6社に1社」上場企業の収益回復が鮮明になっており、2014年3月期の連結経常利益が過去最高となる企業は266社(3月期決算企業1647社対象)と、2008年秋の金融危機以降では最多になると見通しています。

アベノミクス効果からか為替の安定、内需の回復などに加え、事業の合理化や再編などの企業努力も相まって大企業から中堅企業にも業績の回復機運が高まっているようです。

経常最高益見通しの主な企業としては、ソフトバンク、KDDI、日本たばこ産業、デンソー、JR東海、富士重工、丸紅、クボタ、ヤフー、いすゞ自動車が名を連ね、通信、自動車、インターネット関連、商社など幅広い業種分野で企業収益が改善していることがわかります。

しかし、企業を取り巻く経営環境はグローバルでますます厳しくなるのは明らかで、いかにヒット商品を生み出せるか、またより快適なサービスを提供できるかなど、それぞれの企業の価値をわかりやすく国内外に発信していくことが重要になってきます。

そこで威力を発揮するのがパブリック・リレーションズ(PR)です。私は「人」「モノ」「金」「情報」に続く第5の経営資源として「PR」を位置づけています。

PRは攻めにも守りにも有効に機能するいわば万能の経営ツールだと考えています。

企業を取り巻くさまざまな経営環境を的確に読み取り、潮目を読んで一気呵成に攻めるときは攻め、守りに転じるときはしっかりと守り抜く、そんな新たな経営資源を日本の多くの企業が持ち合わせれば、2014年も世界を舞台に活躍する日本企業がたくさん出てくると期待できます。

流行語的に言えば、戦略的PRを実行するのはいつ?「今でしょ!」

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