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2013.05.27

ダイエットは、より自然に賢く〜ダイエット派は約60%で増加傾向に

皆さんこんにちは、井之上喬です。

食生活や余暇活動などさまざまな分野に影響を及ぼしているダイエットについて、日経産業地域研究所による調査結果が日経MJの紙面(5月15日)で紹介されました。

この調査によると、ダイエットを意識して生活する人が増え、現在は全体の約6割を占めているとのこと。また、ダイエットにおいて「無理なく続く」「健康」「手軽・簡単」といった要素が重要視される傾向にあるとしています。

ダイエットについて私も、これまで摂取カローリーを調整したり、サプリメントを利用したり、電車通勤にしたりと、さまざまなことを試みましたが、持続させることは大変で、結局、どれも満足いく結果に繋がっていません。

こうした体験も踏まえ、私にとってダイエットは、関心の高いテーマのひとつとなっています。
これまで私のブログで、「レコーディング・ダイエット」、「ダイエットブームが曲がり角に」といった内容を紹介してきましたが、今回は、「無理なく」重視〜実践者の6割「中身変わった」という日経MJの記事のあらましを皆さまにお伝えします。

健康重視のやせ方を模索

調査は、インターネットで実施。全国20?60代の男女1030人からの回答を集計・分析しています。
日常生活でダイエットを「強く意識」「やや意識」しているダイエット派の割合は合計59.4%。2年前のダイエット派の割合(46.5%)を13ポイントも上回る結果となりました。

また、2年前からダイエットを実践している人のうち約6割が「中身が変わった」と回答。本格的な運動や食事制限から、手軽に無理なく続けられるコトやモノに比重が移り、関連商品の消費にも影響を与えているようです。

それではどのように中身が変わり、どのような影響を消費に与えているのでしょうか?

「中身が変わった」と回答した人にどのような要素を重視するようになったか、複数回答で聴いたところ「無理なく続く」が39.2%と約4割でトップ。男女ともにこの項目が最多となりましたが、女性は44.6%と男性を12ポイントも上回りました。

2位は「健康にいい」で30.4%。健康ブームを背景に、単にやせればいいとは考えず「健康を損なわないやせ方」を模索する人が増えているようです。3位は「手軽、簡単」(29.7%)で、4位は「楽しみながら」(13.5%)でした。

こうしたダイエットの意識変化に伴って、これまでのスポーツクラブや自宅で器具を使った運動といった本格的な運動やダイエット食と銘打った食品・飲料は後退し、食べる楽しみを確保しながらメニューを工夫したり、無理のない範囲で運動したりする人が増えているようです。

「美容のため」(日本人)と「健康のため」(アメリカ人)

次いで日米女性のダイエットに関する意識・実態の違いを見てみましょう。この調査は、日本人(日本在住)とアメリカ人(米国在住)の20代?40代 でダイエット経験のある女性それぞれ250名を対象に実施されたものです(楽天リサーチ)。

この調査では、はじめに、回答者に身長と体重を聴いています。日本人回答者の平均身長は「159.3cm」で、平均体重は「53.4kg」。一方、アメリカ人の平均身長は「163.6cm」、平均体重は「74.4kg」でした。
身長、体重とも、アメリカ人が大きく上回ったというだけではありません。肥満度測定の指標となる

BMI(Body Math Index)指数を両者について算出すると、日本人は「21.0」で、アメリカ人は「27.8」。BMI指数では、25を超える値は「肥満」と定義されますので、日本人に比べ、アメリカ人はかなり肥満傾向にあるようです。

こうした体型の違いは、ダイエットに対する両国女性の意識の違いにも現れています。
「ダイエットを始めた時の理由」を複数選択で聞くと、日本人女性に多かった理由の上位3項目は「太ってし

まったから」(64%)、「美容のため」(54%)、「健康のため」(48%)が占めました。
「肥満は万病のもと」といいますが、アメリカ人女性では「健康のため」(77%)、「太ってしまったから」(59%)、「美容のため」(58%)の順。

外形や美容を重要視する人が多い日本人女性に対して、アメリカ人女性にとっては、「健康のため」がダイエットの目的のようです。

次に、「特に痩せたい(引き締めたい)体の部位がありますか?」との質問にこれに対して、上位3項目は「お腹」、「太もも」、「ウエスト(腰)」となり、日本人女性とアメリカ人女性の間に大きな違いは見られませんでした。

また、ダイエットのために使っている金額は、日本人の1カ月当たり平均「4,312円」に対し、アメリカ人の平均は1カ月当たり「80ドル67セント」。1ドル=100円で換算すると、アメリカ人は日本人の1.8倍以上ものお金をダイエットのために使っていることになります。

保険制度の違いなどによる影響もあるでしょうが、肥満気味の体型の人が多いアメリカでは、ダイエットの持つ重要性は日本以上。お金をかけてでも痩せなければならない。こうしたダイエットへの取り組み方が、アメリカをして、「ダイエット大国」、「フィットネス大国」たらしめているのかもしれませんね。

無理をして短期間で大きな効果をあげるための「苦行」「難行」という従来のイメージが薄らぎ、健康に配慮しながらより自然に賢いダイエットへと移行していく様子が日経MJの記事から窺えました。

こうしたダイエットの最新情報がどれだけダイエットを実践されている人たちに共有されているか、気になるところです。まだまだ「苦行」「難行」を続けている人も多いのではないでしょうか。

ターゲット層に適切なダイエットを伝えていく、こうした面でもパブリック・リレーションズ(PR)の役割が求められています。

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