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2012.09.03

熱きオリンピックは続く!〜技能五輪全国大会が10月に長野で開催

皆さんこんにちは井之上 喬です。
9月に入りましたがまだまだ残暑が厳しいですね。体調に気を付けて充実の秋に向けて準備を怠りなくしたいものです。

ロンドンオリンピックに引き続き、夏季パラリンピック第14回大会のロンドンパラリンピックが9月9日までの予定で開催されています。

シドニーパラリンピック以来、3大会ぶりに知的障害者が出場する競技が復活したり、20競技503種目に、初参加の北朝鮮などを含む史上最多の164の国と地域から約4,280人の選手が参加しています。
日ごろの練習の成果をいかんなく発揮するとともに、紛争の絶えない世界にあってスポーツを通じた国際交流が期待されるところです。

2013年にドイツで技能オリンピック開催

オリンピックと言えば「技能オリンピック」があります。
以前このブログ(2011年10/17号)でも紹介しましたが、ロンドンでは2011年10月に第41回技能五輪国際大会(技能オリンピック)が開催され、日本からは40職種に45人の選手が参加し、金メダル11個、銀と銅はそれぞれ4個の計19個のメダルを獲得しました。

金は前回の約2倍で金メダル数は第1位の韓国に続き2個差の2位。メダル数も韓国に次いで2位の好成績をあげています。

「日本のものづくりが苦境に立たされている」とする報道が多い中で、日本の技術復活のニュースは日本人を勇気づけました。

技能オリンピックは2年に1回開催され、次回は2013年にドイツ・ライプティヒでの大会が決まっています。
その代表選考会も兼ねる技能五輪全国大会(青年技能者技能競技大会)が来月10月26日から長野で開催されます。

今回の技能五輪大会は50回の節目を迎えます。若者のものづくり離れが進む中で、満23歳(職種分野によっては24歳)以下の技能者を対象に、多方面の職種に及ぶ技能五輪全国大会の意義は大きいと思います。

今回は長野での開催と言うこともあり、時計修理をデモンストレーション職種とし全体で40職種に1118人の参加が予定されているとのこと(前回は参加1066人、うち女性は206人:中央職業能力開発協会)。

日本が得意としてきた家電、半導体、パソコン、携帯電話などは、今まさにものづくりの在り方が問われています。日本の若き技術者の奮闘にこころからエールを送りたいと思います。

ものづくりのキーワードは「リケジョ」?

前回のロンドン技能五輪国際大会では、日本選手45人のうち9人が女子選手でした。
女子選手が参加したのは、ビジネス用ITソフトウェアソリューション、印刷、洋裁、洋菓子製造、レストランサービスなどで、印刷と洋菓子製造で金メダルを獲得しました。

一般的に女性が得意とする技能分野への参加が多く、ロンドンオリンピック日本選手団の半数以上が女子選手であったのと比べると、まだまだ技能の分野は男の世界なのかもしれません。

ものづくりの現場でも、女性の力がますます重要になっていると思います。政府も理系の女子学生「リケジョ」を増やすために大学などと連携しさまざまな取り組みを行っています。

その狙いは、理系の職種で男女共同参画を進めることや女性技術者や研究者を増やし技術開発の視点や発想を多様化すること、そして少子化が進むなか男女を問わず優秀な人材を確保することなど、いまさらと思われることにようやく本格的に取り組みだしたと言えましょう。

総務省統計局によると、日本の女性研究者は2011年3月末時点で約12万3200人、研究者全体の13.8%で残念ながら先進国の中では最低水準にとどまっています。

政府は第4期科学技術基本計画(2011年度から2015年度)に、助教・講師以上の大学教員に占める女性比率を2009年度末時点の24.2%から30%に引き上げる方針を盛り込んでいます。

その一環として文部科学省の予算で科学技術振興機構(JST)が、女子中高生の理系進学を支援するプログラムを実施。今年度は東京大学、東京農業大学、東洋大学、東京理科大学、奈良女子大学、鈴鹿高専、米子高専などで女子向けのオープンキャンパスなどさまざまなイベントを実施しています。

理系の「リケジョ」だけではありません、日本の元気のためには女子力が必要なことは以前もこのブログで何回か触れていますが、新しい成長のためのキーワードである「ダイバーシティ」、なかでも女子力の活用は最優先課題だと思います。

女子力活用のためには出産や育児など女性の負担を軽減する環境整備も不可欠になってきます。
まずは生業であるパブリックリレーションズ(PR)の立場からできることに、1つずつ取り組んでいきたいと思います。

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