パブリック・リレーションズ

2006.03.03

留学を考えている皆さんへ

こんにちは。井之上喬です。
皆さん、いかがお過ごしですか?

月日がたつのも早いものでもう3月、「きょうは楽しいひな祭り」の日です。幼少のときに父の誕生日が3月3日ということもあり、家族で楽しい一日を過ごした情景を想い起こします。

また、この時期は卒業式のシーズンでもあり、社会に巣立つ人や海外留学をする人などそれぞれ新しい環境に入る準備で多忙のことと思います。

 

留学の問い合わせが急増

このところパブリック・リレーションズの米国留学希望者からの問い合わせが増えています。そこで今回は、パブリック・リレーションズが設置されている米国の大学へ留学する際、参考となる情報をご紹介したいと思います。
学問としてのPR理論や技術を学ぶために、世界の最先端をいく米国の大学や大学院への留学は有効です。20世紀はじめにPRが発展・登場した米国では、200近くの大学でパブリック・リレーションズの学科が設置されています。

留学のタイミングや期間などは人によってさまざまだと思いますが、大学在学中に海外の大学に1年留学するケース、大学終了後大学院でPRを専攻するケース、そして大学卒業後いちど社会経験を積んでから大学院で学ぶケースなど、いくつかの形態が考えられます。いずれにしても何の目的で、何をどのように学びたいかを明確にして、目的にあった留学先を選んでいただきたいと思います。

パブリック・リレーションズは経済学、社会学、経営学、心理学、政治学など20以上の学問領域をカバーしており、学際的な要素が極めて強い学問です。したがって大学在学中に留学することも有意義ですが、大学で多様なコースを習得後にそこで学んだ知識を土台として、大学院でPRを専門的に勉強することも効果的であると思います。

 

お薦めする米国の大学

そこで私がアメリカの友人(学者、PR実務家、ビジネスマン)などから得た情報をもとに、お薦めできる大学を6校ほどご紹介(順不同)します。
A. Syracuse University (NY) http://www.syr.edu/
B. Northwestern University (IL) http://www.northwestern.edu/
C. University of Maryland (MD) http://www.umd.edu/
D. Boston University (MA) http://www.bu.edu/
E. New York University(NY) http://www.nyu.edu/
F. University of Southern California (CA) http://www.usc.edu/
このうちどれがベストかは断定できませんが、それぞれ特色を持った大学です。

上の6校以外にも、自分にあったいい大学があると思いますが、選択するときのひとつの基準として、どのような実務経験をもった教授陣が配置されているのかチェックすることが大切です。特に将来実務家を目指す方は、理論の勉強も大切ですが、PR実務の視点をもって理論を学ぶことも重要で、卒業後に社会での実践を通して高い効果を得ることができます。

参考までに”WHERE SHALL I GO TO STUDY ADVERTISING AND PUBLIC RELATIONS?” http://ocean.otr.usm.edu/~w481504/wsig/へアクセスしてみてください。上記以外の大学が調べられます。

また留学中に是非体験していただきたいのは、セメスター間の長い休みにインターンシップ制度を利用して企業で実務体験をすることです。頭の中で渦巻いている理論に実体験が加わることで机上の理論が整理されると共に、理論を知る大切さも実感できます。インターンシップ制度は日本でも導入する企業が増えていますから、夏休みなどを利用して日本で体験するのも面白いかもしれません。

そして自分の育った環境から少し距離をおいて客観的に日本を眺めてください。すると今までと異なった側面が必ず見えてくると思います。文化や伝統のすばらしさなど忘れかけていた日本の良さを再認識する反面、閉鎖的な日本、はっきりした基準が見えないあいまいな日本など、修正すべき点も浮き彫りになってくるはずです。

さらに言えば、留学を通して自立した個を確立してほしいと思います。今までの私の体験から、「個が強くなければ、集団や組織も強くならない」と常々感じています。ですから、個が強くないと生きていくことが困難な海外経験をばねに、是非しっかりした自己を築いていただきたいと思います。

留学経験後、活動の場を海外へ移して世界を舞台に活躍する人、帰国して日本再生のために貢献する人など、さまざまな進路が皆さんの前に広がっています。将来、日本の発展や世界の平和と繁栄に寄与する人材が多く育ってくれることを心から願っています。

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