アカデミック活動
2006.05.05
早稲田大学で新学期がスタート〜メディアから二人の講師を迎えて
こんにちは。井之上喬です。
皆さん、いかがお過ごしですか?今日は5月5日、端午の節句です。田園の陽光のもとで輝き泳ぐ、こいのぼりを見て、子供の頃を懐かしく想い出しました。
さて4月から早稲田大学での学際授業、「パブリック・リレーションズ特論」と、大学院ではMBAのクラスが始まりました。今年私が担当する3つの講座の2つのクラスは少人数のゼミ形式の授業です。
今年で2年目となる大学院商学研究科MBAコースでは、社会人の院生にパブリック・リレーションズの基本的な知識と、ケース・スタディを中心にした授業を進めています。大学生と違い、社会経験も豊富で目的意識が明確なこともあり、別の意味で教えがいのある生徒さんたちです。これからよろしくお願いします。
朝日新聞の矢田Be副編集長
先春早稲田大学で新しく始まった、「パブリック・リレーションズ特論」は、実践に重点をおいた授業ですが、限られた授業時間のなかでパブリック・リレーションズ(PR)のコア・コンピタンス(中核競争力)であるメディア・リレーションズを中心に授業内容が組み立てられています。そこで先週、NHKと朝日新聞からお二人の講師をお招きし、メディアの特性と役割について語っていただきました。
朝日新聞からは、昨年に引き続き長年経済記者をしておられた、前AERA副編集長で現在同新聞の週末版Beの副編集長として活躍されている矢田義一さんのご協力を得ました。日刊紙や雑誌について、情報発信側である広報担当者との立場の違いを踏まえながら、実際の出版物を手にし、その違いや特長などきめ細かな解説をしていただきました。
NHKの高木ディレクター
またテレビ界からは、NHK放送局報道部のディレクターであり、「戦争広告代理店」(講談社)の著者である高木徹さんをお迎えしました。驚いたことに、「戦争広告代理店」は特論の受講者の半数以上が読んでおり、PRに興味を持つきっかけを作ってくれた本だったようです。今年は学生の強い要望もあり高木講師が実現しました。高木さんとは6年前、ボスニア戦争をテーマにしたNHKのドキュメンタリー番組の担当ディレクター時代に初めてお目にかかってからのお付き合いで、パブリック・リレーションズの普及に多大な貢献をしていただいている方です。
お二人の、第一線で活躍するジャーナリストの講義はとても刺激的で、90分の授業が瞬く間に過ぎてしまいました。授業後の質疑応答も盛んで、すでに幾つかのメディアに就職活動で内定をもらっている学生も加わり熱気に満ちたものとなりました。超多忙な中お越しいただいた矢田さん、高木さん、本当にありがとうございました。次回の授業も楽しみにしています。
今回嬉しかったことは、2年前に概論を受講した2名の一期生が海外留学から帰国し、聴講生として元気な姿を見せてくれたことです。二人に再会できとても幸せに感じました。この授業を受けた人たちが、社会でパブリック・リレーションズを実践し、それぞれの人生に活かしていくことができるよう心より願っています。
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