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2017.10.20
3つの世界都市ランキング〜東京は世界で最も安全な都市
皆さんこんにちは、井之上喬です。急に冷え込みが厳しくなりました。体調の管理には十分ご留意ください。
最近(10/16)の日経MJ紙面に「世界都市ランキング」が掲載され、目に留まりました。今回のブログでは、この「世界都市ランキング」と英エコノミスト誌の調査機関ザ・エコノミスト・インテリジェント・ユニット(EIU)が発表した「世界の都市安全性指数ランキング2017」、そして海外留学ナビによる「世界の留学生に人気の都市ランキング」を紹介します。
2年連続で3位
東京は、2017年版の「世界の都市総合力ランキング」(森記念財団都市戦略研究所が発表)で2年連続の3位にランクされました。順位は前年と同じですが、「文化・交流」「交通・アクセス」の分野でスコアを伸ばし、2位ニューヨークとの差を縮めたとのこと。
この調査は、世界の主要44都市を対象に経済、研究・開発、文化・交流、居住、環境、交通・アクセスの6分野の計70指標を点数化。同研究所は、ニューヨークとは僅差で、20年に五輪を控える東京は近い将来、ニューヨークを抜き2位になる可能性も見えてきたと、分析しているようです。
東京が今後、世界1位になるためには、「GDP成長率」の低さや為替の円安といった「経済面」を改善していくこと。また、「居住性」や「社会の自由度・公平さ・平等さ」、「メンタルヘルス水準」で評価を高めていくことが重要だとしています。
首位はロンドン。2007年?2008年の世界金融危機以降、都市力を落としていたにもかかわらず、2012年のオリンピックを機に回復軌道に乗せ、五輪以降もスコアを伸ばしているとのこと。東京もロンドンと同じ成長カーブを描くことができれば、ニューヨークを抜いて2位となる可能性も見えてくるといいます。
「世界の都市総合力ランキング」ベスト10の4位以下はパリ、シンガポール、ソウル、アムステルダム、ベルリン、香港、そして10位がシドニーといった結果だったようです。
同調査は44の主要都市を対象に行なわれており、日本からは東京のほか、大阪、福岡も対象となっています。大阪は22位から26位へ、福岡は36位から37位と順位を下げたようです。
世界都市としてのブランディング
英エコノミスト誌の調査機関ザ・エコノミスト・インテリジェント・ユニット(EIU)がまとめる「世界の都市安全性指数ランキング2017」も発表されています。
同ランキングは、49の指標をサイバーセキュリティー、医療・健康環境の安全性、インフラの安全性、個人の安全性の4カテゴリーに分けて都市の安全性を評価するもの。
1位は東京で、以下シンガポール、大阪、トロント、メルボルン、アムステルダム、シドニー、ストックホルム、香港、そして10位にチューリッヒがランクされています。
3つめの世界ランキングは、「2017世界の留学生に人気の都市ランキング」(海外留学ナビ調査)です。私のブログの読者の中にもこれから留学を考えている方もいらっしゃるかと思います。少しでも参考になればと思い記します。
第1位はモントリオールで、以下パリ、ロンドン、ソウル、メルボルン、ベルリン、東京(7位)、ボストン、ミュンヘン、そして10位はバンクーバーという結果になったようです。詳しくは下記ウェブを参照ください。
https://en-ryugaku.com/best10cities.html
東京は、2020年のオリンピック・パラリンピックにおける環境分野の施策として、最先端の水素社会の構築を目標に100台以上の燃料電池バスを運行させ、併せて燃料電池自動車を6000台増加、都内の水素ステーションも35カ所に拡大する方針を打ち出しています。
私たちパブリック・リレーションズ(PR)の専門家が、五輪開催に向けた東京都の様々な努力をグローバル社会へ積極的に発信することで、東京も前述したロンドンと同じ成長カーブを描くことができ、新たな東京の世界都市としてのブランドを確立できるのではないかと思います。